映画『世界の中心で愛を叫ぶ』のあらすじ・結末ネタバレ【これぞ純愛のラブストーリ!】

▼この記事はこんな内容が書かれています。
1.映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の詳細なあらすじ・ネタバレ結末
2.映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト紹介
たかりょー
こんにちは、シネコンスタッフ歴5年・年間100作以上映画をみている、ちょ〜映画好きのたかりょーです。

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』は2004年に公開された奇跡の恋愛映画です。

本作を一言で表すなら「究極の純愛映画」です。

僕(現在20代後半)の学生時代は、「セカチュー」というワードが流行ったくらい一大ブームを巻き起こした映画です。

白血病という不治の病に侵された廣瀬亜紀を、支えそして、一途な想いで愛し続ける松本朔太郎。

『涙なしではみられない』という形容詞は、恋愛映画とかヒューマン映画とかに使われることが多いですが、セカチューほどこの言葉に当てはまるような映画はないと個人的に思っています。

正直、もしセカチューをまだみていないという人がいたら、人生損しています。

単に恋愛映画というくくりに収まらないほど、

恋ってなんだろう?

支えるってなんだろう?

とめちゃくちゃ考えさせられます。

僕にとって、この映画は多くを学び、そして勉強させられた不朽の名作といえます。

目次

映画『世界の中心で愛を叫ぶ』のあらすじ詳細

本作は2時間18分の映画です。

以下にて、起承転結で分割したあらすじを簡単にご説明させていただきますね。

あらすじ1【亜紀との出会い】

大人になった朔太郎は引越しの日も会社に泊まり込んでおり、朔太郎の婚約者である律子は引越しの準備を進めていました。律子はタンスから昔の服を見つけ、そのポケットからカセットテープを発見します。律子は家電店に行ってウォークマンを買い、早速カセットテープを聞くと、そこからは亜紀の声が聞こえました。その後、律子は置き手紙を残して高松に向かい、律子を探すために朔太郎も高松に行くのでした。
1986年、校長先生の葬式で弔辞を読み上げる亜紀を見つめる朔太郎。ある日の放課後、バイクをそばに歩く朔太郎は、商店の前に座る爺さんに釣竿で釣り糸を引っ掛けられます。近くの階段に座ってそれを見ていた亜紀は笑っていました。そして、亜紀は朔太郎のバイクのシートに座り、二人乗りをして海辺に行きます。朔太郎がバイクの後ろに座ってきた理由を聞くと「朔と話したかったから」と笑顔で言う亜紀でした。
帰り道、深夜のラジオ番組「ミッドナイトウェーブ」の話になります。その番組でハガキを読まれた人にはウォークマンが贈られることから、亜紀は二人でハガキを出して、どっちが先に読まれるか競争しようと言います。亜紀と朔太郎は学校でも一緒に過ごすようになり距離を縮めていきます。そんなある日、文化祭にクラスで劇をする事になり、ジュリエット役に選ばれた亜紀。好きな人が先に死んでジュリエットはどんな思いだったのか考える亜紀に、朔太郎は写真館を営む重じぃに聞くことを思いつきます。重じぃの初恋の相手は先日亡くなった校長先生だったからです。重じぃの条件で校長先生の骨を盗みに行った際、亜紀は墓石の前で、死んだら愛も終わるのかと問います。現在の朔太郎は実家へ向かい、カセットテープが入った箱を取り出し、聞き始めます。
ついに朔太郎のハガキが読まれました。その内容は、文化祭を前に同級生が白血病に倒れるという嘘の悲劇の話でした。翌日、朔太郎は亜紀に勝利を伝えるが、亜紀は無言のままです。重じぃに校長先生の骨を渡しに行った朔太郎が写真館から出ると、目の前に亜紀がいて、無言でカセットテープを渡されます。テープの中で亜紀は怒っていた理由を伝え、朔太郎がついた嘘は酷いと責めました。翌日、朔太郎は亜紀に謝り、亜紀は、次は朔の番ね、と言って、言いたい事をテープに吹き込むよう朔太郎に言います。そうして、二人のカセットテープのやり取りは始まり、テープに吹き込んで朔太郎は告白します。7月14日、二人は付き合い始めました。

あらすじ2【病気の始まり】

8月25日、夏休みの思い出作りに朔太郎と亜紀は近くの離島へ行き、一晩二人きりで過ごします。翌日、朔太郎の友人が迎えにきた際に、崖の上から二人に声をかける亜紀は鼻血を出して突然倒れます。入院する事になった亜紀は朔太郎への思いは変わらないと伝え、白血病であると朔太郎に言います。
一方、現在の律子は重じぃの写真館の前で雨宿りをしていました。館内で雨宿りする事になった律子はそこで朔太郎と亜紀の写真を見つけます。律子は何かを知ったように、二人の約束を奪ってしまったと呟きます。
カセットテープのやり取りは亜紀が入院している最中も続きました。亜紀の代わりに朔太郎の下駄箱にカセットテープを置いていたのは、当時小学生の律子です。亜紀と朔太郎が夏休みに行った島の廃墟で見つけた写真の現像を、亜紀に頼まれてしたのも律子でした。律子の母が入院していたため亜紀と律子は出会っていたのです。
朔太郎は、以前ラジオに送った内容の続きとして同級生の病気が治ったという嘘の話を書いたハガキを出し、番組で読まれます。それを聞いていた時の亜紀は、自分の髪が抜け落ちるのに気付きました。そこへ来た朔太郎に亜紀は抱きつきます。
現像した写真に写っていたのはオーストラリアの景色です。ウルルという世界の中心と思える場所の写真で、亜紀は行ってみたいと言います。パスポート用の写真を撮りに、二人は重じぃの写真館に行きます。亜紀の願いで他の写真も撮る事になり、ウェディングドレスを着た亜紀のそばにスーツ姿の朔が立ち、一緒に写った写真を撮ってもらいます。病院へ戻った二人は、亜紀と同じ病気の川野くんが死んだことを知り、亜紀は死ぬ事や存在を忘れられる事が怖いと嘆くのでした。

あらすじ3【別れ】

無菌室へ移動した亜紀に、もう髪の毛はありません。そんな亜紀の前で、朔太郎は持ってきた婚姻届を見せ、結婚しようと言います。ビニールのカーテン越しに二人は手を合わせ、キスをしました。
亜紀の症状が悪くなる一方のある日、真夜中に亜紀を約束の場所に連れて行くと言って朔太郎が迎えに来ます。台風29号が近づいている中、タクシーで空港へ向かいます。空港で待つ二人に東京行きの便は欠航だと言うアナウンスが流れます。どうしても今日じゃなきゃいけない、そう空港スタッフに訴える朔太郎でしたが、そのそばで亜紀は倒れます。この次なんて無いと泣く亜紀は、ゆっくり目を閉じます。「助けてください」何度も朔太郎は叫びました。亜紀は病院へ戻り、二人はこの日以降、会うことなく、亜紀は死んでいくのでした。

ネタバレ結末【最後のテープ】

カセットテープで録音を始める10月28日。明日が来るのが怖くて眠れない、もうすぐ死ぬと思う、そう話始める亜紀でした。その日も、いつものようにテープを下駄箱に持ってく律子でしたが、途中で事故に遭って持っていくことができませんでした。最後のテープを録音したその日に亜紀は死にました。
現在の律子は、朔太郎に電話をかけ、朔太郎が亜紀の恋人だったことを知り、亜紀が死んだことも今日まで知らなかったと言います。写真館にいる律子の元へ朔太郎は向かうが着いた時にはすでに律子はいません。
律子は空港にいました。東京行きの便は悪天候により欠航とアナウンスが流れた時に、空港に着いていた朔太郎は律子を見つけます。カセットテープを渡すのが遅くなったことを謝罪する律子を朔太郎は抱きしめ、亜紀は律子を恨んでいないと言います。
亜紀と行けなかった場所ウルルへ朔太郎と律子は行きます。そこで、亜紀が死ぬ前に声を吹き込んだテープを再生します。最後のお願い、骨をウルルの風に撒いて朔太郎は朔太郎の人生を生きて、亜紀はそう伝えていました。小瓶に入った亜紀の骨を取り出した朔太郎は、亜紀の骨を撒きます。それは風に舞って飛んで行きます。朔太郎は「亜紀らしいな」と笑顔を見せながら言うのでした。

なぜ映画『世界の中心で、愛をさけぶ』は面白いのか?を考える

喪失感と純愛とのハーモニー

なぜここまで映画として面白いのかを僕はいろいろと考えたんですが、やはり主人公のあきが死んでしまうという喪失感、そして朔太郎の現在に至るまで、愛し続けているという一途な感情。

これが多くのファンを獲得した要因なのではと思います。

そしてこれも大きいんですが、本作のはじまりが、あきがいなくなった世界から始まるというのも大きいです。

視点がつねに朔太郎目線になっていて、喪失の側から物語が紡がれるからです。

喪失→純愛という流れが、この映画の面白さに一役買っているのは間違いないです。

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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