【感動・号泣】映画『秒速5センチメートル』の切ないあらすじと感想をお届け

▼この記事はこんな内容をお届けします
1.映画「秒速5センチメートル」の完璧なあらすじ・ネタバレが分かる
2.映画「秒速5センチメートル」の感想を知りたいなあ。
たかりょー
こんにちは、シネコンスタッフ歴5年・年間100作以上映画をみている、ちょ〜映画好きのたかりょーです。

この記事では映画「秒速5センチメートル」のあらすじと感想を中心にお届けする記事です。

 

映画『秒速5センチメートル』は2013年に公開された青春アニメーション映画です。

本作を一言で表すなら「長い時間の経過を感じる切ない恋の物語」です。

 

映画は全3話(第1話「桜花抄」、第2話「コスモナウト」、第3話「秒速5センチメートル」)の短編で構成されてた連作アニメーションです。

子供→思春期→大人という順番です。

互いにひかれあっていた貴樹と、明里のふたり。

しかし運命がふたりを引き離すとき、成就するだった恋が。。。

本作は言葉にならないくらい『切なすぎる』作品で。

「今愛している人がそばにいる人」にはとってもおすすめですよ。

この作品のキーワード?
切ない、3つの時代、時間の残酷さ、思春期、大人、甘酸っぱい、
目次

映画『秒速5センチメートル』の基本情報をチェック!

映画のキャッチコピーは、「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」

作品名(原題) 秒速5センチメートル
上映時間 63分
公開日 2007年3月3日
ジャンル 恋愛映画、青春映画
監督 新海誠
脚本 新海誠
原作 新海誠
声優 水橋研二
近藤好美
尾上綾華
花村怜美
水野理紗
主題歌 山崎まさよし
One more time, One more chance
受賞 アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」
イタリア・フューチャーフィルム映画祭「ランチア・プラチナグランプリ」

こんな作品/こんな人におすすめの映画!【要チェックやで】

たかりょー
映画『秒速5センチメートル』はこんな作品/こんな人ですよ!
記事を読む前にぜひ参考にしてくださいね。

 

・新海誠監督が大好き!「君の名は」以外の名作を見たい人!
・今愛している人がそばにいる人
・切なさに、ほんのりの心の痛みを感じて、鑑賞後もその切なさに浸れるような作品
・圧倒的な映像美で、眼ん玉をいっぱいにしたい人!

映画『秒速5センチメートル』のあらすじ・内容【どんな物語?】

お互いに心を通わせ、特別な存在だった明里と貴樹。
しかし、明里の両親の転勤により離れ離れになってしまいます。更に一年後。今度は貴樹の親の都合で更に離れる事になります。それでも二人は会おうとしますが、無情な雪が行く手を阻むのでした・・・(桜花抄)時が流れ、高校生になった貴樹。
同級生の花苗は密かに彼の事を想い続けていました。
そして、サーフィンで半年ぶりに波に乗れた日、花苗は思い切って貴樹に告白しようとします・・・(「コスモナウト」)仕事をし、心がすり減った貴樹は、偶然通り過ぎた踏切で明里とすれ違います・・・(「秒速5センチメートル」)

映画『秒速5センチメートル』の登場人物

篠原 明里(声:近藤好美(第1話) / 尾上綾華(第3話))

「桜花抄」「貴樹の同級生。お互いの親が転勤族で、体が丈夫ではない為に図書館に入り浸っていた事から貴樹と過ごす事が多くなった。

貴樹が明里への想いを持ち続けていたのとは裏腹に、大人になった明里にとって貴樹への想いは青春の1ページとして懐かしく思い出されるだけになっていた。

澄田 花苗(声:花村怜美)

「コスモナウト」の中心人物。のんびりした性格で、周りに貴樹が好きな事がバレバレだが、構わないと思っている。趣味は姉に教えてもらったサーフィン。飼い犬の名前は「カブ」

水野 理紗(水野理紗

貴樹と3年間付き会っていたが、気持ちが自分に向いてないと知り

「1000回以上のメールをしても、心は1㎝程しか近づかなかった」

と言うメールを最後に、別れを告げた。

【要参考!】あらすじ・ネタバレを丸ごと紹介!

たかりょー
ここではもうすこし詳しく、作品のあらすじを細かく紹介していきますね。
※ネタバレがふくまれるので、結末を知りたくない方はご注意ください。

 

あらすじ・ネタバレ1 【桜花抄 1995年】

「秒速5センチなんだって」

「何が?」

「桜の花びらの落ちるスピード・・・ねぇ、何だか雪みたいじゃない。タカキくん、来年も一緒に桜、見れると良いね」

 

東京の小学校に通っていた遠野貴樹と篠原明里は、親の都合で転校を繰り返している事や、体があまり丈夫ではないせいで図書館にいる事が多い事から気が合い、お互いを特別な存在だと感じていました。

ずっと一緒にいると思っていた二人でしたが、明里は中学入月と同時に栃木に転校してしまいました。

 

そして、それを機に二人の文通が始まります。

お互いに自分の生活を書き綴った文通が約1年続いた中学1年生の終わりごろ、今度は貴樹が鹿児島へ行くことになります。

栃木と鹿児島、お互いの距離がどうしようもなく遠くなることに少なからず戸惑いを覚えながらも、二人にはどうする事も出来ませんでした。

 

そして、貴樹が引っ越す直前の3月4日に二人は栃木の岩船駅で会う約束をします。

貴樹はその日までに明里に言いたかった事を書き綴った長い手紙を書き、電車の時間も入念に調べて準備しました。

 

しかし、当日は雪になり、電車は徐々に遅れはじめます。新宿を出るときは数分の遅れが、栃木に入って乗換駅の小山駅に着く頃にはかなりの遅れになっていました。

無情にも列車は遅延と停車を繰り返し、約束の岩船駅に着く直前では2時間以上も途中停車し、約束の時間を大幅に過ぎても貴樹はただ待つしかありませんでした。

 

やりきれない思いを抱えて待ち続ける時間の中で、小学校の卒業式直前、明里の引っ越しが決まって電話が掛かって来た時のことを思い出していました。

一緒の中学校に行けなくなったショックから、謝り続ける明里に優しい言葉を掛けられなかった事を、貴樹はずっと悔やんでいました。

 

「もう・・・家に帰っていてくれ・・・」

時刻は11時を過ぎていました。しかし、明里は駅舎で待ってくれていました。

二人は、明里が用意して来お弁当を食べながら話をし続けました。

やがて、駅舎が閉められ、外に出た時、桜の花びらの様に降りしきる雪の中で二人は口づけを交わしました。

その瞬間、貴樹は自分が生きてきた時間全てを明里と分かち合ったように感じました。そして、この先も一緒にいる事はできない事も悟ったのです。

 

ゆく当てのない二人は、近くにあった畑の納屋で毛布にくるまって話を過ごしながら一夜を過ごし、いつの間にか眠りに落ちて朝を迎えていました。

貴樹は明里への手紙を、明里は貴樹への手紙を、相手に渡すことは出来ませんでした。

貴樹が列車に乗って帰る時、明里は

「タカキ君はきっと大丈夫だと思う、これからもずっと」と叫び、

それを聞いた貴樹は、明里を守る力が欲しいと切実に願ったのでした。

あらすじ・ネタバレ2 【コスモナウト 1999年】

種子島の高校生3年生 花苗は貴樹にずっと恋をしていました。

中学2年の時に転校してきた貴樹と同じクラスになったその日に恋に落ち、同じ高校に通う為に必死に勉強して合格したものの、まだ告白すらできず、姿を見るだけで心躍らせる日々を送っていました。

悩みは他にもありました。もうすぐ進路を決める時期ですが、学年で唯一進路調査票を出しておらず、趣味のサーフィンでもスランプに陥って上手く波に乗れなくなっていました。

 

ある日、花苗は思いがけず貴樹に一緒に帰ろうと言われます。

「自分が犬だったら、しっぽを振っていた」

と思う程の喜びを押し殺して二人は一緒に帰ります。帰り道、貴樹が誰かにメールを撃っているのを見て

「あれが私だったらいいのに・・・」

と花苗は内心、思ってしまいます。

 

その日以来、二人は時々一緒にカブに乗って帰り、話もするようになります。そして、進路を決めていて何の迷いも不安もないと思っていた貴樹が、実は自分の進路に迷い、東京に行くかどうかも決めていないと知って花苗は親近感を抱いて少し嬉しくなります。

そして、一つずつできる事から始めて行こうと思い始めます。

 

一方、貴樹は発射予定のロケットが真っ暗な宇宙を飛び続けて太陽系の中心を目指す事を知り、その孤独で一途な旅に思いを馳せていました。

夏が終わろうとする頃、半年ぶりに花苗は波に乗る事が出来ました。そして、貴樹に告白するのは今日しかないと決意を固めます。

 

しかし、いざとなると言い出せないまま、ただいつもと同じように一緒に帰っていました。

いつもと同じようにコンビニで飲み物を買って帰ろうとした時、花苗のカブが故障してしまい、二人は歩いて帰る事になりました。

歩きながら話している内、花苗は貴樹の優しい言葉が辛くなってきて、思わず

「お願いだから、優しくしないで」と呟いてしまいます。

その時、夜空の向こうでロケットが飛ぶのが見えました。その光景を見つめる表情は、そのまま自分の事を見てくれない貴樹の心の内を現しているようだ、と感じた花苗は何も言えなくなってしまいます。

結局、告白は出来ず、しかし好きだという想いは変わらず、花苗は泣きながら眠ったのでした。

(あらすじ・ネタバレ3 【秒速5センチメートル 2008年】)

「今振り返れば、きっとあの人も振り返る」

踏切を渡っている最中に女性とすれ違った瞬間、貴樹は何故かそう感じました。

 

大学進学で上京した貴樹は、学校を卒業した後に就職した会社でSEとして忙しい日々を過ごしていました。

一方、大人になった明里は、結婚を間近に控えて里帰りをした際に13歳の時に貴樹に書いた手紙を見つけ、昔の事を思い出していました。

 

貴樹は忙しい日々の中で心がすり減り、気が付けば13歳のころの大切な思い出に対して何も感じなくなっている事に気付きました。

そして、彼は会社を辞めてしまい、それがきっかけとなって3年間付き合った恋人 水野理紗は

「例え1000回メールをやり取りしても、心は1センチほどしか近づかなかった」

とメールを送って去って行ってしまいました。

 

遠く離れ、違う時間を過ごしてきた貴樹と明里は、偶然にも同じ頃に共に過ごした13歳のころの夢をみて昔を思い出します。

そして、また偶然にも踏み切ですれ違います。貴樹が思い切って振り返った時、ちょうど通過した列車で明里の姿は遮られて見えず、列車が通過した後には既に明里の姿はありませんでした。

しかし、貴樹は微笑んでその場から再び歩き出したのでした。

たかりょーの映画の感想!【←見どころも解説しますよ】

たかりょー
それでは本作をみた僕が、映画の感想をまとめながら、見どころも含めてお伝えしていきますね!
これから見る方は、一度で映画をより深く理解できるよう、参考にしてみたくださいね。

時が経つことの怖さ。貴樹と明里は両者すれちがっていく。。。

貴樹と明里ふたりの大切な青春の1ページが描かれています。

台詞が少なく、冷たい言い方に聞こえる時もありますが、二人の思いが実は強く反映されている箇所が幾つもありました。

貴樹は純粋さを失わずにいたのに対し、明里は過去から脱却して別の相手との結婚を進めていました。

そんな風に絶対に忘れないと誓った事が、いつしか色あせていってしまう展開も見逃せなかったです。

思い悩んで、力のない自分を情けないと思ったり、大切だと思っていた事が何かの都合で蔑ろにされたり。

その度にロケットの孤独な旅を思い出して心のバランスを取っていたのも印象的でした。

山崎まさよしさんのエンディングテーマ

山崎まさよしさんのエンディングテーマ「One more time, One more chance」は素晴らしく作品に確実にマッチしていました。

本作のキーワードである「感動」や「切なさ」をより一層盛り上げてくれたように思います。

「君の名は」「天気の子」の新海誠監督の持ち味が詰まった、何度も見返したくなる作品です。

まるっとレビュー・評価をお届け!

ペンちゃん
ここではTwiterにあがっている他の方々のレビューと評価をお届けしますね!
https://twitter.com/dntlo_10ki/status/1234612486277488642

https://twitter.com/threetail1/status/1426226106789556227 https://twitter.com/aaaaa_akn/status/780032387937804289

おわりに

今回は映画「秒速5センチメートル」のあらすじと感想をまとめてお届けしました。

一度、興味ある方はごらんくださいね。

こんな映画もおすすめ(新海誠監督、関連作品)

たかりょー
新海誠監督のその他の作品についても解説した記事を用意しているので、チェックしてみたください!!

『言の葉の庭』

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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