『人のセックスを笑うな』の感想・まとめ|大人の女性の魅力

この記事で分かること
・人のセックスを笑うなの簡単なあらすじが分かる
・人のセックスを笑うなを読み終えた人の感想が分かる
たかりょー
こんにちは、年間100冊以上の小説を読むたかりょーで

先日僕はこのようなツイートをしました。

今回は人のセックスを笑うなを読み終えた僕が、レビューをしていきますね。

まず結論からいうと、小説の内容云々よりもまず「山崎さんのセンスがエグすぎる!」ってビックリしちゃう作品です。

センスとは具体的にいえば、『言葉の操り方』のことです。

言葉選びとか、区切り方とか、間の取り方とか、、、とにかく読みやすい。

あと、頭の中を言葉たちが滔々と流れていくような感覚を味わえます。

ぜひ皆さんに読んでもらいたい作品ですね。

『人のセックスを笑うな』の基本情報

作品名:人のセックスを笑うな
著者:山崎ナオコーラ
ページ数:160ページ
出版社:河出書房新社
スタイル:文庫(単行本あり)
ジャンル:恋愛文学
定価:文庫→¥528

人のセックスを笑うなは、山崎ナオコーラさんのデビュー作であり、第41回文藝賞受賞作/第132回芥川賞の候補作でもあります。

内容としては、大人の女性に恋した経緯を『オレ』視点で描いた恋愛小説です。

ページ数自体も少ないので、小説初心者の方も気軽に読むことができますよ。

『人のセックスを笑うな』はこんな人におすすめ

・クールな恋愛小説を読みたい

・大人の女性が登場する恋愛小説が好き

・短いくて面白い恋愛小説が読みたい

『人のセックスを笑うな』のあらすじ

19歳の大学生オレと、39歳の美術教師ユリ。

20才も年齢差が離れた2人は、恋人とも友達ともつかぬ関係を続けていく。

だがある日ユリはオレの前から姿を消す、、、

かけがえない2人の日々を純粋な恋愛物語

『人のセックスを笑うな』の個人的感想

たかりょー
それでは僕が読んだ感想を3つに分けてご紹介していきますね!

山崎ナオコーラの独特の語り

オレのクールな悲しみと、偽りのない愛

不思議な魅力をもつ女性ユリ

順番にご紹介していきますね。

山崎ナオコーラの独特の語り

本作で、はじめて“山崎ナオコーラ作品”を読んだわけですが、まず第一に感じたのが、『今まで読んだことのないタイプの語り!』って思ったことですね。

何が独特かというと、「文の軽妙さ」

1センテンスが短くて、トントンとテンポが良いってことも関係してると思うんですが、まったく文章に“重たさ”みたいなのを感じさせないんですよね。(ごめんなさい、上から目線に感じ取られてたら、、、)

例えば、以下の文。

オレはセックスが下手、人付き合いも下手、自分のことをそんな風に思う。

ユリを気持ちよくさせてあげられているかどうか、未だに自信がない。喋っていても、ユリが楽しいだろうか、飽きていないだろうか、と気にすることを止められない。

そんなオレに、セックスをしながら、ユリが言う。

「自分が楽しければ、相手も楽しいと信じること。絵と同じ」

なんて言うか、、、リズムがいいですよね。

「、」の置き方といい、間の取り方といい最高で、読んでいて心地がいいと言うか、滑らかに言葉が並んで、ストンと心に落ちる感じ。

なんか詩を読んでる気になる時もあります。

オレは一日に何回もユリのことを思い出す。

ぽっちゃりとしたお腹。

あの、へその下の盛り上がった、丸い部分に名前はないのだろうか。

スカートをはいても、ぷくっと膨らんでいる、若い女の子はそこが平べったいことが多いけれど、ユリくらいの年代の女の人はこういう体型になるのだろうか。

オレはそこを何度も、撫でたい。

オレのクールな悲しみと、偽りのない愛

人のセックスを笑うなは、主人公であるオレが、ユリとの過去の恋愛を振って綴った文章です。

なので、悪く言っちゃえば、“未練男の回想録”なんですよね。

でも、未練と言っても、全然重苦しくなくって、『すっごくクールに悲しみに浸っている』って感じがします。

おそらくセンスの良い文章がそう感じさせるだけかもしれませんが、少なくとも、「なんでオレをふったんだ!」って夢中になって原因を探求するようなアツい内容ではありません。

とはいえ恋愛に淡白とか遊びって感じではなくって、本気でユキに恋をしたってことが言葉の節々から感じられます。

だから、「物悲しさ」とか「せつなさ」みたいなものも感じられて、同性としてたくさん共感できる部分がありました。

不思議な魅力をもつ女性ユリ

人のセックスを笑うなは、ユリの“不思議な魅力”が全編に溢れています。

例えば喋り方とか性格とか振る舞いとか、、、とにかく文から伝わってくるオーラが、なんとも不思議で、可愛らしい女性なんです。

とはいえ伝統的なヒロイン像=美人ではありません。

目は一重で、顔は丸顔。薄い唇はいつもカサカか。体には肉が付きすぎている。疲れた顔をしていることも多い。

かわいい女の子が好きなオレは、そんなユリにどんどん惹かれ、好きになっていきます。

なぜかは知らないけれど。

恋だとも、愛だとも、名前の付かない、ユリへの愛しさがオレを駆り立てた。訳もわからず情熱的だった。

正直、ユリの魅力は言葉ではなかなか伝えきれない部分があります。

なんというか、小説を読んでいて「はっ」と感じる魅力なんですよね。

なんでぜひ人のセックスを笑うなを読んでみてください。

 

例えば、美術教師であるユリは、ある飲み会の帰りに

私、君のこと好きなんだよ。知ってた?

と突然、オレに告白します。

それから友達とも恋人ともつかぬ関係がしばらく続き、突然、オレの前から姿を消します。

これといって美人でもないユリに、でもとにかく惚れまくってのめり込んだ恋な訳です。

そもそも視点は「オレ」の一人称なので、ユリっていう人物像も「オレから見たユリ」を描いているだけなので、

まとめ

いかがだったでしょうか?

題名からすると、エロ小説か?って思う人もいるかもですが、ピュアであたたかい恋愛物語です。

あと山崎ナオコーラさんの抜群のセンスを堪能できる小説でもあります。

お時間があればぜひ読んでみてください。

松山ケンイチと永作博美が主演した映画も出てるので、興味のある方はチェックしてください。

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