小説『ニシノユキヒコの恋と冒険』のあらすじ・感想をまとめたよ

この記事で分かること
・小説『ニシノユキヒコの恋と冒険』の簡単なあらすじを知れる
・小説『ニシノユキヒコの恋と冒険』のリアルな感想を知れる

先日、僕は以下のようなツイートをしました。

今回はニシノユキヒコの恋と冒険を読み終えた僕が、感想やレビューをご紹介していきますね。

物語は生粋の女たらし主人公ニシノユキヒコを巡って、10人の女性が彼との“愛”の思い出を語っていく内容です。

結論、普通の男性・女性なら、ニシノユキヒコに共感できる部分はほぼほぼないに等しいと思います。

でも彼の生き様には強烈な魅力があって、それが作品としての力強さにもなっているのは間違いありません。

『ニシノユキヒコの恋と冒険』の基本情報

作品名:ニシノユキヒコの恋と冒険
著者:川上弘美
ページ数:279ページ
出版社:新潮社
スタイル:文庫(単行本あり)
ジャンル:恋愛文学
定価:文庫→¥574

ニシノユキヒコの恋と冒険は、川上弘美さんが書かれた恋愛小説です。

川上弘美さんは以下の小説が有名ですよね。

・センセイの鞄(谷崎潤一郎賞受賞)

・蛇を踏む(芥川賞)

・神様(第一回パスカル短篇文学新人賞)

・溺レる(伊藤整文学賞)

ニシノユキヒコの恋と冒険は、表現といい、構成といい、数多くの文学賞を受賞されている川上弘美さんの力量をまざまざと見せつけられました。

川上弘美さんファンは絶対に読むべき必読書ですね。

ちなみにニシノユキヒコの恋と冒険は竹野内豊さんが主演で映画化されましたね。

『ニシノユキヒコの恋と冒険』はこんな人におすすめ

・モテる男について知りたい人

・よく男に騙される!どうして裏切られたり逃げられたりするのか知りたい人

・語り口が優しく読みやすい小説が読みたい

・どうしてもダメ男ばかり好きになってしまう人

『ニシノユキヒコの恋と冒険』のあらすじ

ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ……。

男前で、礼儀正しく、清潔。

甘い言葉が上手で、時に子供っぽく、時に深い闇を見せる筋金入りの女たらし。

女性に優しく、女性に紳士で、女性とのセックスが上手。

女自身も知らない望みをいつの間にか掬い上げて叶えてくれる。

女たちはそんなニシノユキヒコを愛さずにはいられない。

愛さないように努力しても魅力が女たちの“恋心”を鷲掴みにする。

でも最後には、かならず愛想をつかされるのがニシノユキヒコ。

はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる

パフェー、草の中で、おやすみ、ドキドキしちゃう、、、

全10章全10人の女性たちが、ロクでもない男ニシノユキヒコについて、さまざまな角度から物語っていくアンソロジー小説。

『ニシノユキヒコの恋と冒険』の個人的感想

たかりょー
それでは僕が読んだ感想を3つに分けてご紹介していきますね!

”モテる男”について学べる

女性の語りによって“ニシノユキヒコの人物像”が浮かび上がる構成

以下にて順番にご紹介していきますね。

“モテる男”について学べる

僕はそこまでモテる男ではないので、ニシノユキヒコみたいに、少年時代から50代までずっと女性に愛される(なかには心から愛している女性も)男性は、ほんとすごいと思います。
でも彼は別に特別モテるための努力とか男磨きとかをしているわけではないんですよね。(顔がまあかっこいいというのがあるにはある)
そもそも持ってる才能というか、
・キスが上手い
・セックスで女性を喜ばせる
・女性なら誰でも平等に愛す(容姿や性格を置いておく)
・目の前の女性はつねに恋愛対象(自分の好みを押し付けない)
こういったのを自然にこなしているのが、彼がモテる秘訣だと思います。
反対に女性へのこだわりがないとも言えるんですが、実は「自分の好みに拘泥しない」ってのがモテ男になる1番の秘訣なのかもしれません

女性の語りによって“ニシノユキヒコの人物像”が浮かび上がる構成

ニシノユキヒコの物語では、ニシノユキヒコのことは語られてるんだけど、ニシノユキヒコ本人がなにを考えて、なぜそのような行動をとったのかは明らかにされません。
僕たちに与えられているのは、「ニシノユキヒコを語る10人の女性の証言」だけです。
そして、1人1人の女性が語るニシノユキヒコが時に食い違いを見せる(ときに子供っぽすぎると思えば、老人のように深いを)ことによって、捉え所のない不思議な魅力が出てくるわけです。
したがって「読者の数だけニシノユキヒコ像が違う」というふうにもいえるわけなんですよね。
あるいは二度三度読めば、光の入る角度によって風景の色合いが変わるように、ニシノユキヒコも毎回違う色調をもって現れ出てくることだってあるわけです。

まとめ

悲しいかな、僕はニシノユキヒコという登場人物に強い憧れを抱きました。

というのも、彼ほど正直に女性を愛しながら、無自覚にモテている、素晴らしい才能を持っているからです。

でも、単純にモテる=幸せではなくって、この小説を読むとニシノユキヒコが抱えている深い悲しみに触れることができます。

おそらく一度だけでなく、何度も小説を読むといろんな面を持ったニシノユキヒコが現れるはずです。

そういった意味で時間があれば再読する機会も設けてあげた方がより深く読み込めると思います。

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