映画『言の葉の庭』のあらすじ・ネタバレ【←映像美の素晴らしい作品です】

▼この記事はこんな内容が書かれています。
1.映画『言の葉の庭』の詳細なあらすじ・ネタバレ結末
2.映画『言の葉の庭』の見どころ
たかりょー
こんにちは、シネコンスタッフ歴5年・年間100作以上映画をみている、ちょ〜映画好きのたかりょーです。

映画『言の葉の庭』は2013年に公開された青春アニメーション映画です。

本作を一言で表すなら「淡い大人の恋物語」です。

新海誠さんといえば、少年少女の映画が多いですが、本作は、青年と大人の女性の恋を丁寧に描いた作品になっています。

主人公は、15歳の男子学生と27歳の女性。

1回りも違う男女の、甘酸っぱくもほろ苦い二人の恋愛を、最高の映像美とともに見ることができます。

目次

映画『言の葉の庭』の簡単なあらすじ!

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の日は1限目の授業をさぼっり、決まって行く場所がありました。

それは公園の日本庭園で、そこで彼は靴のスケッチを描いています。

ある日、彼は一人の謎めいた大人の女性と出会います。

名前はユキノ(雪野百香里)。

昼間だというのに、缶ビール片手にひとりで日本庭園にいます。

タカオはどこかで出会ったことがある気がしますがユキノは会ったことがないといいます。

そしてその場を万葉集の言葉を言い残して去ります。

 

その日を境に、ふたりは“雨の日の午前だけ”会うようになります。

二人は逢瀬を重ねていくうちに次第に心を通わせていきます。

が六月はあっという間にすぎ、梅雨が空けようとし、2人は梅雨が開けたと同時に逢わなくなります。

映画『言の葉の庭』のあらすじ詳細

それでは本題の映画『言の葉の庭』のあらすじをご紹介しますね。

本作の上映時間は46分です。

以下にて映画全体を4つに分割し、それぞれ詳しく解説していきましょう。

起:【雨の日の出会い】

承:【二人の時間】

転:【梅雨明け】

結:【歩き始める】

あらすじ1【雨の日の出会い】

季節は六月、高校生の孝雄は空の匂いを連れてきてくれる雨の日の朝が好きで、そんな朝は学校へは向かわず新宿御苑に行きます。ある日、いつものように新宿御苑に行くと、屋根のあるベンチで女性がチョコレートをつまみにビールを飲んでいました。その女性が座る隣のベンチで孝雄は靴のスケッチを始めます。ふと女性の顔を見た孝雄は見覚えがあるように感じたので、女性に、どこかで会ったことがあるか聞いてみるが、女性は「いいえ」と答えます。しかし、その女性は孝雄の着ている制服の紋章を見て、会っているかも、と呟き、一つの万葉集の歌を詠んで去っていきました。

孝雄が自宅で夕食を作っていると兄が帰宅します。孝雄の母は、彼氏の元に行くと書き残して家出をしました。また、兄も彼女と一緒に住むため、もうすぐ引っ越す予定です。靴職人を目指す孝雄は自室で靴作りに励みます。
晴れた日の朝は学校に行く孝雄。雨の朝だけ新宿御苑に行きます。いつものベンチで孝雄は、また同じ女性に会います。ベンチに座る女性の足をスケッチしていると、学校は休みなのかと聞かれます。それに対して孝雄は、会社は休みなのかと聞き返します。その女性は、サボったと言い、人間はみんな何処かおかしいと呟きます。
また会うかもね、そう女性が言った日に関東地方は梅雨入りしました。それ以来、その女性と孝雄は、雨の日の朝に新宿御苑のベンチで会うようになります。そして、二人の時間を重ねていくのでした。

あらすじ2【二人の時間】

雨の日の朝に何度か会うようになった孝雄と女性。孝雄は、靴職人を目指しているのだと自分の夢を女性に語ります。

孝雄がそれを人に話したのは初めてでした。

夜寝る前や朝に目を開く瞬間、孝雄は無意識に雨を願うようになります。そんな孝雄は、あの女性にとって15歳の自分は子供なのだろう、と思っていました。

ある日、女性は駅にいました。到着する電車が発車していくのを何度も目で追います。結局、電車には乗らずに新宿御苑へ向かいます。いつもの場所に孝雄の姿はすでにあります。二人が弁当を広げた時、孝雄はおかずを交換しようと言って女性の弁当から卵焼きを取って頬張ります。顔を歪めそうになる孝雄に、料理の腕に自信はないから自業自得だと恥ずかしそうに女性は言います。これはこれで美味しいと言う孝雄でした。ベンチで寝ている孝雄のそばで、女性は「私、まだ大丈夫なのかな」と呟きます。

女性は元彼との電話で、孝雄の弁当からもらって食べたおかずは、ちゃんと味がしたと伝えます。女性は、仕事のストレスが原因で味覚に異変が生じ、チョコレートとビール以外は味を感じることができなかったのです。そんな女性のことを電話越しの男性は別れた後でも心配していました。

七月、いつも弁当のおかずをもらうお礼だと言って、女性は孝雄に靴に関する本をプレゼントします。今靴を作っていると言う孝雄は、その女性の靴を作りたいと言います。そして、女性の足の形を計っていた時、女性は、自分は色々なことに関して、いつの間にか上手く歩けなくなったと呟きます。孝雄は、何度も会うようになっているこの女性の名前も、仕事も、悩みも、何も知らないことを改めて認識します。それでも女性に惹かれていくのでした。

あらすじ3【梅雨明け】

梅雨明けが宣言され、晴れの日が続くばかりです。女性は晴れの日でも同じベンチの場所へ行きます。八月に入り、新宿御苑のあの場所に行く口実が出来ないまま夏休みになり、孝雄はほぼ毎日バイトを入れます。そんな日を送る中、あの女性がたくさん歩きたくなるような靴を作ろうと熱心に作業を続けます。

27歳の私は、15歳の頃の私より少しも賢くない、そう女性は呟きます。九月に入り、学校が始まり廊下を歩いていると、孝雄は学校で、いつも新宿御苑で会っていた女性を見つけます。その女性の名前は雪野と言い、孝雄の学校の古典教師です。孝雄はそのことを初めて知ります。雪野は三年生の女子から嫌がらせを受け、学校を辞めることにします。孝雄は放課後、雪野に嫌がらせをしていた三年生の女子に話しかけに行きます。嫌がらせについて話している最中、孝雄はその女子を叩きます。その後、女子と一緒にその場にいた男子に殴られる孝雄でした。
顔に絆創膏を貼った孝雄は、雨は降らないが、あの場所へ向かいます。いつものベンチに雪野はいなかったが近くに立っていました。雪野を見つけると、孝雄は最初に会った際に雪野が詠んだ歌の返し歌を詠みます。急に雷が鳴り、雨が降り出したので、二人は、いつもの場所まで走って雨宿りをするが、雨は激しくなる一方で止む気配はありません。二人は、雪野の自宅に行き、濡れた服を着替え孝雄は料理を作ります。今まで生きてきて今が一番幸せかも知れない、そう二人とも思うのでした。

雪野は来週、四国の実家に帰る予定であると孝雄に伝え、今までありがとうと言うのでした。それを聞いて、孝雄は雪野に礼を言って部屋を後にします。孝雄が去った後、孝雄とベンチのある場所で過ごした時間を思い出して泣き出す雪野は孝雄を追って走り出します。そして、階段にいた孝雄を見つけます。
最初から雪野は嫌な人だった、やっぱり嫌いだ、孝雄は泣きながら激しく色々な思いをぶつけます。そんな孝雄に抱きついて泣く雪野でした。雪野は、毎朝学校に行こうとするも怖くて行けなかったが、あの場所で孝雄に救われていたことを泣きながら伝えます。

ネタバレ結末【歩き始める】

夏が終わり冬になっても相変わらず靴作りと勉強とバイトに励む孝雄です。そんな孝雄は、雪野はどうしているのかといつも思い出すのでした。
雪の季節、孝雄は雪野と会っていたベンチのある場所へ行き、そこで雪野からの手紙を読みます。雪野へ贈るために作った靴は出来上がっていました。

歩く練習をしていたのは、雪野だけでなく自分も同じだったのだろうと孝雄は思います。その頃、違う場所で古典教師として教鞭に立ち続けている雪野。いつか、もっと遠くまで歩けるようになったら雪野に会いに行こう、そう思う孝雄なのでした。

映画『言の葉の庭』の見どころを紹介!

それでは『言の葉の庭』の見どころをご紹介しましょう。

 

作画の美しさに、思わず息をのむ…

新海誠さんのアニメーション映画の魅力は、作画がとてもリアルで、描写のひとつひとつがとても美しいということ。

美しい映像が、ある意味、リアリティを奪い、言葉に言い尽くせいないような神秘的な世界観を醸し出す。

だから、ストーリー抜きで、それこそ、みているけで感動する。。。なんてこともあります。

描く世界は、至ってなんでもない生活

人々の群れ

雨の新宿御苑

降る雨

降り注ぐ光

お弁当

料理

草木

水や緑

季節が移り変わり、心の変化とともに、世界の色合いは変化していく。

そんなシーンに見とれていると、あっという間に映画が終わってしまう。

映画を見ている人の気持ちを高ぶらせて、大きな感情を引き立てるというのは、『言の葉の庭』の見どころといえます。

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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