小説を読むメリットや効果って?【読書家が実体験から解説】

たかりょー
こんにちは、年間100冊以上の小説を読むたかりょーです。
この記事はペンちゃんのような悩みを持った人にお届けします。
ペンちゃん
・小説を読む時間って無駄じゃない?
・ビジネス書ではなく小説を読むメリットを明らかにしたい

 

小説は好きなんだけど、「小説なんて社会に出てもなんの役にも立たないよ」周りからこんなことを言われることありませんか?

今回はそんな人に向けていやいや小説を読むのって生きていく上で、すごいメリットがあるんだよという点を、わかりやすく解説していきます。

目次

小説=娯楽なんて嘘!

ペンちゃん
社会人になるとビジネス書やノウハウ本を読んだ方がいいってよく言われませんか?

なぜこういう言動があるかというと、彼らは小説をただの「娯楽」としか認識していないからです。

ビジネス書は稼ぐ方法、仕事術、リアルな生活を、効率的に生きるために必要なノウハウを、確かに提示してくれます。

それと比べる小説は即効性はないかもしれません。

でも小説は僕たちが人生を歩んでいく上で重要な能力を身につけることができます。

その点を、今日このブログを通じて伝えられたらと思います。

小説を読むメリットって何?

下記は、過去に1000冊ほど小説を読んでどのようなメリットがあったかを書いていきます。

  • 「わたし」の未体験の領域を発見できる
  • 想像力が豊かになり共感力も高まる
  • 作者の透徹した思考・感情に触れられる
  • 登場人物たちの「思考」を体験できる
  • 哲学とか難しい本も読めるようになる=読書質が上がる

「わたし」の未体験の領域を発見できる

小説は他人の人生を擬似体験できたり、日常生活とはちょっと異なる視点から世界を眺めたりできます。

これによって「あれ?自分ってこんな感情を持つことってあるんだ」「意外な主人公に惹かれるんだな」という感じで、未開拓の「わたし」を発見できます。

例えば、シャーウッド・アンダーソンという作家(アメリカ文学)の作品を読んだとき。

彼の作品に共通するテーマは「孤独」や「不安」、「疎外感」という部分があるのですが、彼が描く孤独な老人だったり、そういう人たちの生活を、小説を通じて体験することで、僕が今まで感じられなかった「孤独の恐怖」「閉塞感」みたいなのを感じて、身震いするほどの強烈な共感を感じたのを覚えています。

もし僕が小説というのを手に取っていなかったら、「人間のありありとした孤独」なんていうものを体験できず、ここに自分が感動するところがあるなんてこともなかったと思います。

でも小説を通じてこのような体験をでき、『未開拓の自分に手を触れられた』のはとてもいい体験ができたと思います。

想像力が豊かになり、共感力も高まる

実生活のコミュニケーションにおいて、①他人のことをおもんばかること、②他人の痛みを共感すること、これは非常に重要です。

小説を読めば、このような「共感力」を高めることができます。

その理由は、そもそも物語=フィクション自体が深い共感力を求めてくる構造になっているからです。

小説はリアルな現実とは異なり、テキストしか視覚的な情報はありません。

つまり、小説世界を描くためには、強力な想像力が必要なのであって、登場人物たちの行動や言動を下敷きにして、こちら側が想像しながら読む必要があります。

例えば、ある登場人物が誰でも喜ぶ嬉しい出来事に対して、悲しい表情をしたとします。

読み手は「なぜ彼は悲しい表情をするんだろう?」とその行動を考えます。

ここには明らかに他人の考えを感じ取ろうとする思考がありますよね。

こういった些細な行動を、読み解くためには「なぜ」という部分を深く考えていくので、それを続けていくことで、深い共感力が身につくのです。

作者の透徹した思考・感情に触れられる

小説は、ある意味で「作者がどう世界の切り取るか?」を物語として提示します。

なので小説を読めば、の世界の眺め方を学こともできます。

例えば登場人物をある出来事に直面させて、それに対するリアクション(反応)を描く際に、どうその人物が考えるのか。

これは、作者の方の考え方が色濃く反映されているケースが多いです。

それもそのままの言葉で反映するのではなくって、あくまでキャラクターを通じて、透けて見えるというか、「あっこの小説家の人ってこんな考え方持ってそうだな」みたいなのが感じられる時があります。

それが絶妙に自分の考え方とか、に近かったりすると妙な親近感が湧くことがあります。

登場人物たちの「思考」を体験できる

人間の脳って、「私の脳」であるかぎり、「他人の思考」を体験することはできません。

でも小説はそれができるからこそ面白いんです。

なぜなら小説は登場人物の行動だったり、言動だったりを克明に描いていくので、最終的な行動に至るまでの経緯まで含めて、他人の思考を体験できるんですよね。

哲学とか難しい本も読めるようになる=読書質が上がる

小説は長い期間をかけてじっくり文章と向き合えるので、明らかに読解力があがります。

だから例えば、小説以外にも哲学とか心理学とか、学問的な本を読めるようにもなりました。

下記は実体験なのですが、哲学など難解な本を読むモチベーションも高めてくれます。例えば村上春樹さんのような哲学ちっくな小説を読むと、「世界」や「存在」という普遍的なテーマにも興味を持つようになるので、哲学を学びたくなります。

さらにいうと、カントとか哲学者の名前やその著書が出てくるのでそこからも

このように芋づる式にフロイトとかベルクソンとか、どんどん学問的なものを読みたくなりました。

それによって、いろんな考え方を身につけることができたと思います。

文章を書くのが楽しくなる

語弊があってはいけないので最初に言っておきますが、小説を読めば、文章力が身につくことはありません。

ただ小説は。読めば読むほど、文字を書くことへの抵抗がなくなります。

また自分で何かをアウトプットしたいという気持ちが強くなります。

僕なんかまさにその典型で、ブログを始めたのは小説を読んで色々とインプットしたことを、自分なりの言葉で表現してみたいという気持ちからはじまりました。

そして文章を書いていくと、読む時とは違う力が必要になってくるので、もっと小説を読んだりする習慣がつくようになります。

自分なりの意見を持つことができる【思考力が身に付く】

小説には常に「解釈」が付き纏います。

なぜなら小説はただ読むだけでは全部読むことは難しくて、ストーリーを追うことに、自分なりに物語を咀嚼して解釈を続け、それがブリッジ(=橋)の役割で最後まで読み切ることができます。

解釈するというのは、自分の中で言語化することなので、つまりは「意見」をもつことに等しいです。

小説を読むことでこれを習慣化・癖づけすると、実生活で何か考えるテーマみたいなのをポンと与えられると、速攻で「解釈しよう」と脳が動きます。

つまりは自分で物事を考える力が身につくわけですね。(ちょっとロジカルに考えられるようになります)

言葉のチョイスや語彙力に自信がつく

小説は大量の文章を読むので、圧倒的に語彙力がアップします。

土地名は当然ながら、スツールとか土間とか梁とかの固有名、バスティーユ襲撃歴史上の人物名とかいろんな言葉に触れるので当然ですよね。

例えば夏目漱石や芥川龍之介といった古典作家を読むと、当時の衣装に関する知識だったり、当時の風潮だったりも学べます。

また海外作家を読むと、国ならではの言葉(例:)使われる言葉を覚えたりできます。

自分では手に取ったことはないんだけど、なんかその言葉を聞くだけで、小説っぽいなっていう言葉の響きがあることもあります。

ちなみに小説はあまりことわざとかは使わないので、ことわざについては疎いです。

大前提!小説を速読するのはNG

小説を読むメリットを

忙しいビジネスパーソンには、速読をしよう的な風潮がありますが、小説を速読なんてしたら絶対にダメです。

一文章を丁寧に読んでいくのが小説の醍醐味なんです。

それを世間的にはスローリーディングというのでしょうか。

なぜ丁寧に読むべきかというと、

  • 語彙力があう
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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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