人物像や人間関係ははやく明らかにするべき【小説の書き方論】

こんにちは。たかりょーです。(@RyoooooTaka)

「面白い小説を書くためのコツを知りたい」

そんな方に向けた記事をご用意しています。

小説を面白くする秘訣は、

読者が自然に物語に入り込めるような構成にする

ことが大切です。

そのためには、物語の基礎部分を素早く読ませて、小説の内容に早い段階で興味を抱いてもらう必要があります。

今回はその点を含めて説明していきますね。

目次

【小説の鉄則】人物像や人間関係ははやめに明らかにせよ

面白い小説を書きたいなら、物語の基礎部分となる、登場人物の“人物像”や“人間関係”を早めに・分かりやすく明らかにするべきです。

なぜなら、小説は読者にストレスを与えてはいけないからです。

ここでいうストレスとは、

・主人公or主要キャラの人物像が明らかでない(どんな風貌?性格?服装なの?)

・キャラ同士の関係性が分からない

・小説の舞台となる背景が定かでない

に伴って、引き起こる負の心理的現象です。

とくにエンタメ系の小説を書く方は、上記のことを守るべき鉄則です。

設定が分からない←読者は読みたくなくなる

読者は小説の基礎部分を理解できないと、読み進めていくのが億劫となり、物語を生き生きと頭のなかで描くことができません。

その結果、

小説の全体像をイメージできない→読み飽きるor小説を閉じる

という具体的な行動に出てしまいます。

これは例えば、前衛小説やポストモダン、哲学小説などの難解と呼ばれる類の小説に多いです。

というのも、どの小説も基礎部分の理解が難しいからこそ、読者は読みにくいと感じ、読めなくなるわけです。

面白い小説・どんどん読ませる小説を書きたい方は、基礎部分=設定を素早く、理解しやすい形で読者に提示するようにしましょう。

具体的な位置→プロットが動き出す前

では具体的にどの位置までに人物像や人間関係を明らかにしたほうがよいのでしょうか。

答えは、以下の通り。

長編小説→20ページほどまでに

短編小説→5ページほどまでに(冒頭から書き始める)

とはいえ、上記はあくまでも目安と考えてください。

おそらくもっとベストな解答としては、

物語が本格的に動き出す前

というのがよいでしょう。

つまり『設定→展開』と切り替わるタイミング(プロットポイント)で、人物像や人間関係の紹介は終わらせておきましょう。

前半部で明らかにすべき3要素

以下に小説の前半部で絶対に明らかにしたほうがいい要素をあげておきます。

・登場人物の特徴

・登場人物の人間関係

・登場人物が動く舞台

それぞれ説明しますね。

登場人物の特徴

具体的にどんな登場人物の特徴を明らかにするのか、以下にまとめておきましょう。

・容貌→顔つきの特徴を明確にする。単に『カッコいい』と説明するのではなく、読者が想像できるように描写する

・年齢→年齢は何歳なのか?

・性別→男か女かセクシュアルマイノリティか(読んですぐに理解できるよう)

・服装→読者が季節感や、どんな性格の持ち主かまでイメージできるよう

・身体的特徴→細身?筋肉質?骨格はがっしりしてる?肩幅は?動きは敏捷?

・職歴→どんな職についていたのか、現在はどんな仕事をしているのか

・趣味嗜好→好きな食べ物は?どんなライフスタイルを過ごしている?

登場人物の特徴を詳細に描けば描くほど、読者はその人物に共感を抱きやすくなります。

なので、上記以外にも、生い立ちや秘密、プライベート、好きな食べ物等、きっちりと人物像を描けるくらいまでディティールをつめておいたほうがいいです。

登場人物の人間関係

小説は人間関係を中心に描くといってもよいです。(人間関係こそ物語に深みや面白味を生みます)

そのため、登場人物の特徴だけではなく、人間関係も小説の段階で明確にすることで、読者をより深く小説内世界に引き込めます。

もし小説内の人間関係が明確にされないまま、物語がどんどん進行してしまうと、読者は

「あれA君って、Fちゃんとこんな親しい間柄だったっけ?」

と戸惑ってしまいます。

なので、

主要な登場人物たちがそれぞれどんな関係をもつのか

を、小説の前半部分できっちりと明らかにしましょう。

登場人物が動く舞台

物語の前半には、物語が繰り広げられる舞台(登場人物が住む場所や環境)も明確にしましょう。

例えば、舞台を『現代の東京』にするなら、

・駅名

・お店の名前

・国道、県道

など具体的な名称を出して、舞台を描写していきます。

とはいえ、小説はあくまでフィクションなので名称は架空でもOKです。

読者が建物なり、道路なり、登場人物の動く物語の舞台を描いてあげるべきです。

情報は整理してから提示する

面白い小説を書くには、できる限り詳しく設定を行い、物語の核心部(展開)へと進むのがベストです。

とはいえ、

・単に情報を詰め込みすぎる

・状況や関係をダラダラ説明する

だけでは確実に読者は読む気が失せてしまいます。

なので、より多くの読者に「この小説面白そうだ!」と思わせるために、

情報を整理して読者に分かりやすく伝える工夫

も必要だと覚えておきましょう。

まとめ←小説は無駄な記述を省くようにしよう

いかがだったでしょうか?

小説は無駄が多ければ多いほど、読者の頭に内容が残らなくなります。

もし皆さんが小説をおもろしくしたいなら、

読ませたい内容だけ端的に分かりやすく描写し、不必要な部分は極力省いていく

この点に努力を注力してください。

そうすれば自ずと“読み応えのある小説”につながっていきます。

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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