小説を書こう!と決意はしたけど、いざ書き始めるときに、何から始めたらいいか分からない、、、
そんなことってありますよね。
今回の記事では、小説を書くために最初にやっておいたほうがいいことを5つご紹介したいと思います。
01.“何”を書くかまず考える
これは当たり前のことを言っているようで、意外と盲点になるところ。
小説は書き始めたら、“小説世界”というものがグッと広がっていくので、始めに“何を書くのか”をしっかりと決めておかないと、最後のゴールまでたどり着けないです。
時々こんな書き手さんがいます。
「冒頭を書き始めたら、登場人物が動き出した!彼らの動くままにしておいたら物語が完成していた」
「何を書こうとか考えずに、突然アイデアが湧いてきて、それを書き始めたら止まらなくなった」
もちろん一部の天才は「何を書くか」を考えずとも、小説を完成させることができます。
でも僕たちのような凡人には、ぶっちゃけ難しいですよね。
だから、書き始める前に、「この小説は何を書きたいんだっけ?」と自分自身で問いかけて
・「人を裏切りってその報いを受ける物語が書きたい!」
・「医療現場の不正を暴く弁護士の物語を書きたい!」
・「学生の一夏の出来事を書きたい!」
と、物語で“何を書くか”を一言で、言語化してから書き始めたほういいです。
そうすると、途中で筆が止まるようなことがなく、最後まで「物語を書き終える」ことができます。
02.物語の下に眠る“意味”を考える
僕なんかは、かなり面倒くさがり屋なので、小説を読んでいる時に
「この物語って、結局、なにを言うために書いているんだ?」
っていう部分が分からなくなると、途中からただ流し読みになちゃいます。
読者の方々って、結構僕の感覚に近い人って多いと思うんですね。
つまり、物語そのものに、何か意味を感じないと、せっかくの貴重なプライベートの時間を費やしてまで虚構=フィクションなんて読みませんよね。
表面的には夫婦が喧嘩している物語を描いているんだけど、その深いところには、
“結婚してもやっぱ他人は他人。別の個体であるから、分かり合えないもんなんだ。
“夫の言動は一見荒々しいけど、裏にはものすごい深い悲しみを感じる”
と、意味を与えてくれたほうが、短編・長編どちらも読了後の“味わい”が変わってきます。
03.主人公の内面を深掘りしておこう
、、、これめっちゃ大事だと思います。
僕がこないだ小説を書いている間に失敗したので笑
主人公の内面って、物語の良し悪しを決定づけるくらいめちゃくちゃ大切なものです。
なぜなら、主人公の内面の葛藤(→そして成長)が物語を前へ前へと進める推進力になるからなんです。
シェイクスピアのハムレットなんか、まさにそうですよね。
現代の僕たちにとって、昔のデンマークのことなんか、歴史大好き人間ではない限り、一ミリも興味もない。
でも父親の亡霊にそそのかされて、復讐を果たすべきかどうかを迷うハムレットにはすご〜く共感できますよね。
そしてシェイクスピアのハムレットの面白さは、ハムレットが「生きるべきか、死ぬべきか」と内面の苦しめる、出来事を起こさせたところにあるわけです。
主人公が何を求め、何を欲望しているのかを明確にして、彼にどんな障害をぶつければ、主人公が苦しみ成長するのかを考えておきましょう。
04.物語のゴールを決めておく
ゴールなんて先に決めておいたらしらけちゃうじゃん!
と言いたくなるところですが、「ゴール」を先に設定しておいたほうが断然、執筆スピードが早くなります。
(ゴールとは、主人公がいろんな葛藤を乗り越えた先に、何を手にすることができるのかと言い換えてもいいです。)
なぜなら、主人公が求めているものを知っておいたほうが
・主人公はなぜAではなくBという選んだのか
・このエピソードは盛り込んだほうがいいのか
と書いている最中に選択を迫られた時に、「ゴールに至るために必要か不必要か」という観点から考えることができるからです。
05.視点を明確にする
物語は、ある視点から出来事なり人物なりを切り取って、語られていくものです。
ある意味で、視点こそ物語に独自の意味をもたらしているといっても良いです。
語りの形式には大きく分けて3つあります。
・1人称
・3人称
・2人称(初心者の方はあまりオススメしません。)
厳密に言えば、3人称は“全知の視点”、“客観の視点”、“一人の人物に焦点を絞った視点”に区別することができます。
またそれぞれの視点によって、語りに変化が生まれやすいというメリットもあります。