静かな雨のあらすじ・感想【映画情報もあり】

静かな雨のあらすじが知りたいな〜

静かな雨の感想を教えて欲しいな=

静かな雨って映画で実写化されているの?

この記事では、こんな要望や疑問を解決する記事をご用意しています。

たかりょー
こんにちは、年に100冊以上読書をしているたかりょーです

先日、ぼくはこんなツイートをしました。

この内容を深掘りしていきますね。

静かな雨の基本情報

たかりょー
それでは最初に静かな雨の基本情報をみていくことにしましょう

作品名:静かな雨 (文春文庫)
著者:村田沙耶香
ページ数:272ページ
出版社:文春文庫
スタイル:文庫(単行本/kindle版あり)
定価:単行本→¥1320 文庫→¥616

静かな雨は、宮下奈都さんが初めて書いた小説で、2004年、第98回文學界新人賞佳作に選ばれた小説です。
文芸誌掲載当初は、単行本化されていませんでしたが、2016年単行本化されていなかったもの

静かな雨はこんな人におすすめ

・静謐な小説が読みたい

・『時間』について書かれた小説が読みたい

・『記憶』について書かれた小説が読みたい

・温かい恋愛小説が読みたい

静かな雨の主な登場人物

  • 行助→本作の語り手。こよみに惹かれて、恋をする。片足に先天性の麻痺を持ち、不自由で、松葉杖をついている。
  • こよみ→たい焼きを経営する魅力的な女性。行助が恋に落ちる。多くの男がこよみと話そうと会いに来る。家族や恋人、友人などのプライベートの情報は全くわからな
  • 行助の母→明るく性格。こよみのたい焼きを行助の家族のなかで初めて食べる
  • 行助の姉→既婚者で子持ち。お節介な明るいお姉ちゃん。こよみとの関係を気遣う。
  • 行助の父→定年退職している、几帳面で真面目な性格。息子に新聞小説の主人公の名前をつける

静かな雨のあらすじ

勤め先を辞めた真冬のある日、行助は、美味しいたい焼き屋を営むこよみと出会う。

こよみは「高嶺の花」で表現できるほど美しく女性ですが、何気ない会話から少しずつ2人は親密になっていく

ところがある日、こよみは交通事故の巻き添えになり、意識不明となる。

一命をとりとめたものの、記憶をつかさどる部位の、針先のような1点が損なわれ、一日の記憶が寝ると同時に消えてしまう。(事故前の記憶は残っている)

事故をきっかけに、行助とこよみの2人はさらに仲を深め、同棲することに。

記憶が無くなっても、1日1日を新しく生きる2人の中には何かが育つ

すれ違いを繰り返しながらも、徐々に2人の世界が重なっていく。

静かな雨の感想【たかりょー編】

たかりょー
続いて、静かな雨を読んだ僕の個人的な感想を3点まとめてご紹介しますね
・感想01.愛と記憶がテーマ
・感想02.静かに流れていく小説内時間
・感想03.こよみさん=謎の人物的な要素がある

それでが

感想01.愛と記憶がテーマ

静かな雨は、独り身のこよみと、足に障害を持つ行助との”愛”の物語です。

何よりも変わったのは、僕の感覚だった。なぜだか急に視界がクリアになって僕を驚かせた。耳もそうだ。遠くのかすかな音まで聞こえてくる。匂いも味もはっきりとわかる。ちょっとしたことで笑えたり、泣きたくなったりしてしまう、、、こよみさんを抱きしめると、僕の中にふたつの心臓が宿っているみたいだった。

行助は、身体的な障害を患っていたため、世間や他人に対して自ら壁を作り、誰かと深い中になったり、打ち解けたりすることが少なかったわけですが、こよみさんとの愛に包まれた生活を送るなかで、徐々に心を開く喜びを感じるようになります。

またこよみは、事故で短期的な記憶を保存できない障害を患うので、ある意味、“記憶とはなにか?”を問う物語でもあります。

たとえば、記憶についての洞察に満ちた、以下の言葉からもわかります。

「生まれてから今までの記憶。意識に上るかどうかどうかは関係なく、経験したぜんぶのことが人をかたちづくってると思う、それと、その人が産まれるまでにたどってきた祖先の記憶。それが受け継がれて人は生きていくんだって思うようになったな」

人が記憶でできているとしたら、記憶がなくなった人はどうやって生きていけばいいんだろう。記憶をつくれなくなった人は、生きていく甲斐がない見たいじゃないか、、、僕は記憶について急いで思いをめぐらせる。僕の記憶の中のこよみさん。他の誰かの記憶のなかにもこよみさんはいて、同じ人のはずでも、少しずつ違う。あるいはまったく違う人になってしまうかもしれない。

静かな雨は全編を通じて、“愛”を中心に据えた“記憶を巡る物語”といってもいいです。

感想02.静かに流れていく時間

静かな雨は、記憶喪失という主題でありながら、決して悲劇的な小説ではありません。

まるでクラシック音楽を聞いているかのように、とても静かに、時間は流れていきます。

おそらくこれは、淀みのない文章表現と、読んでいる僕たちは心地よく感じるに違いありません。

感想03.こよみ=謎の人物的な要素がある

静かな雨は、こよみと行助の物語ではあるんですが、小説内では終始、こよみは『謎』の存在として扱われています。

なぜなら、

・生い立ち

・恋人、友人関係

・1人でパチンコ屋の駐車場でたい焼きを売る理由

こういった部分が不明確なまま、物語は進んでいくからです。

これは作者の宮下なおさんが、こよみのバックグランドを意図して、隠しているのでしょう。

ただよ〜く読んでみると、あることに気がつきます。

それはこよみさんは『私=行助』にだけ事情を隠している可能性があるということです。

というのも、行助の姉にこのような発言があるからです。

『こよみさんは、ただものじゃないよ。ユキ、あんたにはもったいないわ』

まるでこよみさんのことを、全て知っているかのような行助の姉の言葉。

語りはあくまで『私=行助』ベースで進むわけなので、理論上は、行助の姉・母親など行助の周りにいる人物にだけこよみは自分のことを伝えた可能性もあるわけです。

そう読むと、なぜこよみは『私=行助』にだけ、事情を話さなかったのか?という”謎”がもうひとつ増えます。

静かな雨の他の読者の感想

たかりょー
続いて、静かな雨を読んだ他の読者の方々の感想をご紹介していきますね

前向きになれる小説

宮下奈緒さんの圧巻の表現力

前向きになれる小説

たかりょー
主要キャラクターの2人は、どちらも不治の障害を患っています。このような設定だと、悲劇的なストーリーになりそうな気がしなくもないですが、全然そんなところはなく、前向きに明るい小説として読めますよ。

宮下奈緒さんの圧巻の表現力

 

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★読了 #静かな雨 #宮下奈緒 さん 宮下奈緒さんの作品が好きになりました。 静かにゆっくり進んでいく物語。 独特な書き方は、他の作家とは違う表現力とテクニック。 人間の感情をこれまでに淡々と書きながら分かりやすく伝わってきます。 この小説は映画化されたようです。 #ライター #フリーライター #小説 #小説好きな人と繋がりたい #小説家になろう #読書 #読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #ライティング #文章 #文章が好き #映画 #ミュージカル #ミュージカル好きな人と繋がりたい #舞台 #舞台好きな人と繋がりたい #青柳翔 #青柳翔好きと繋がりたい #東野圭吾 #東野圭吾好きと繋がりたい #笹本玲奈 #笹本玲奈好きと繋がりたい #writer #novel #novelist #book #reading

@ chimi86.instaがシェアした投稿 –

たかりょー
文章の紡ぎ方がとても優しい、というTOMOKO.Nさんのレビューはまさにそう!だと思います。
宮下奈都さんの繊細で鋭い感性と、それを文章で表現する技量があるからこそ、成り立っているものなのでしょう。

 

【2020年2月7日!】静かな雨は映画で実写化されます

静かな雨は、 2020年2月7日に劇場公開されます。
監督は愛の小さな歴史や四月の永い夢で有名な中川龍太郎さん。
主演は今人気急上昇中の仲野太賀と元乃木坂のメンバー衛藤美彩です。
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