小説『きいろいゾウ』の感想・あらすじ【恋愛で苦しむ人におすすめ】

最初にPOINT!

・きいろいゾウの簡単なあらすじを知れる!

・きいろいゾウを読んだ人のリアルな感想がわかる!

たかりょー
こんにちは、年間100冊以上の小説を読んでるたかりょーです(絶賛9年継続中!)

先日僕はこのようなツイートをしました。

きいろいゾウを読んだ僕が、あらすじや個人的な感想をまとめていきますね。

本の黄色いの装丁が印象的で、手に取るとまるで絵本を開くようなドキドキ感がありますよ。

きいろいゾウの基本情報

作品名:きいろいゾウ
著者:西加奈子
ページ数:488ページ
出版社:小学館 (2008/3/11)
スタイル:文庫
ジャンル:恋愛文学
定価:文庫→¥770

きいろいゾウは、西加奈子さんのベストセラーのさくらや、直木賞を受賞したさらばと並んで人気の代表作で、アルバイトをしながら執筆をしていた最後の作品になります。(つまり、本業作家になる前の最後の作品)
なお、宮崎あおいと向井理ダブル主演で映画化もされているので、小説は読んだことはないけど、映画は見たって方、結構多いんじゃないかな?って思います。

きいろいゾウはこんな人におすすめ

たかりょー
結論ですが、きいろいゾウは読むべき素晴らしい小説でした。特に以下のような人にはぜひ読んでほしい小説ですね。

・恋愛に苦しんでいる方(彼氏が浮気してないかな?私以外の人を好きなんじゃないかな?と悩んでいる方)

・コミカルで読みやすい感想作品を読みたい方

・人間の奥深くにある感情を描く作品を読みたい方

・なんか知らないけど泣けてくる作品を読みたい方

・愛情についてもう一度考え直したい方

・夫婦の穏やかな生活だけでなく、暗い面・やり過ごしたくなる面までしっかりと描かれた作品を読みたい人

きいろいゾウのあらすじ

夫の無辜歩(ムコさん)と、妻の妻利愛子(ツマ)は夫婦として2人、仲良く暮らしている。

ムコさんは売れない小説家で、昼は老人ホームで働いている。

ツマは過剰なエネルギーに溢れて、感受性が豊か。なんと植物や動物たちの声を聞くこともできる。

夏から冬にかけて田舎で繰り広げられる穏やかだが楽しい日々は「ある出来事」をがきっかけとなって大きな転機を迎える。

そして、ムコさんはツマを1人田舎に残して東京へ向かうことになる。

その理由はムコさんの背中に掘られた大きな鳥のたてょーに纏わる物語に導かれてのものだった。

ツマの視点と、ムコが綴る日記とで交互に語られる夫婦の愛の物語。

きいろいゾウの個人的な感想

たかりょー
続いて、きいろいゾウを読んだ僕の個人的な感想を4つご紹介していきますね。
01.グイグイ引き込まれる小説
02.とにかく素敵な恋愛小説!!
03.自分を見つめ直す良いきっかけ
04.絶妙な物語展開
4つを順番に解説していきます。

グイグイ引き込まれる小説

きいろいゾウは、ページ数としては、446ページとかなり長いですが、西加奈子さん独特のコミカルな言い回しや描写、グイグイ引っ張っる展開力で、あっという間に読み終えてしまう面白さがあります。
ストーリとしては、全体的にほっこりと緩やかに流れる展開になっていますが、さずがストーリーテラーの西さん。
ほのぼのとした夫婦生活で終わらせるんじゃなくて、ある1通の手紙によって、物語の流れが大きく変化し、小説中盤くらいから、物語のトーン・空気も徐々に重たくなっていきます。
描く対象は『人の内面』だったり、『愛の醜い部分』だったりをいろんなものがあります。
あっ、このままバッドエンドで終わっちゃうのかな?なんてドキドキさせられつつも、最後には大きな愛と祝福が待っていて、たっぷりのカタルシスが用意されています。
僕なんかはもう、西さんの手のひらで完全に転がされていまして、物語が進むたびに、気持ちが沈んだり、気持ちが上がったり、最終的には、目にじわーって涙が溢れて、ボロボロ涙ごぼしながら読んでました。

とにかく素敵な恋愛小説!!

きいろいゾウは一言で、“愛すること”を今一度考えさせられるそんな作品だと思いました。

ツマとムコ、アレチとセイカ、平木直子夫妻、夏目と緑、、、

小説に出てくる夫婦それぞれは、独特の『夫婦としての形や物語』があって、愛を伝える表現方法も多様で、「色々な愛があるんだな〜」としみじみ感じました。

また、大地の初恋、洋子の片想い、お墓の女・ない姉ちゃんの失恋。

これらの出来事を通じて感じたのは、すべての恋愛の中には、“相手への深い愛情”が共通して必ずあるんだ!ってことを少し理解できたような気がします。

そして何より、感性が豊かで愛に溢れるツマの

言葉にすることができない感情

伝え方が分からない不器用さ

子供の心を持ったまま大人になった感性

これがもうほんとに素晴らしくて、素直にあ〜分かるわって共感しちゃいました。

自分を見つめ直す良いきっかけ

きいろいゾウを読んでて思ったのが、「あっこれ僕のこと言ってるかも!」とついつい自分と重ねてしまったことです。

大人になるにつれて、成長する自分自身の心。そして難しいけれど、それ(自分の心)をなんとかコントロールしよう努力すること。

また過去から抜け出すことも・向き合うこともできず、ただ孤独や不安を抱えて過ごす日々。

でもその葛藤を乗り越えて、一人の大人として成長する心情。

これが、僕とすごく重なり合う部分があって、過去の自分を改めて見つめ直すことができました。

絶妙な物語展開

物語としては、田舎ならではのゆったりと流れていく時間軸の中で、『ツマ目線の日常』、『日記を通したムコ目線の日常』、『きいろいゾウという絵本』この3つが複雑に絡み合いながら進展していきます。

そこにバックミュージックのように小説世界を演出しているのが、個性的な人や動植物たちです。

そして小説は中盤まで、あくまで都会から田舎に引っ越してきた夫婦の生活を中心に、彼らを取り巻く人間たちとの関係をほのぼのと温かく描いていますが、物語も中盤を向かえ、後半にシフトしはじめると、これまで微妙なバランスのなかで成り立っていた関係にほころびが見え、少しずつ崩れ始めます。

崩れた先に露わになるのが、「わたし」という個人の内面に潜む汚くて醜い部分。

あるいは『これこそ人間だ』と思わずうなってしまう、わがままで自己中な振る舞いや言動。

日頃、隠している僕たちのイヤな面を、西さんは白日の下に晒してしまいます。

きいろいゾウは物語展開が秀逸で、『読者を飽きさせない小説』だと言えます。

きいろいゾウを読んだそのほかの読者の感想

たかりょー
最後にツイッターで集めたきいろいゾウの読者さんたちの感想もまとめておきます!
01.ツマ←女性の共感度が高い説
02.物語のトーンの高低差がすごい
03.ほのぼの・ちくちく・ドキドキの小説
04.あなたの転機になる小説かも
05.眠れない夜にぜひ読んで!
06.多くの人におすすめしたい恋愛小説

ツマ←女性の共感度が高い説

たかりょー
これは僕の説ですけど、きいろいゾウのなかで圧倒的に女性の共感を集める登場人物は、ツマでしょうね。というのも、女性が恋をした時の、卑しいけど大切で複雑な気持ちが、素直に描かれた登場人物だからです

物語のトーンの高低差がすごい

たかりょー
小説を読んでいるとほのぼのして終わるのかな?なんて油断していると、西さんマジックにかけられますよ。正直、小説の後半部分は結構重めで、うわ〜つら〜ってなります。でも最後はハッピーエンド的な終わり方をして、西さんうま〜って独り言でうなってしまいます。

ほのぼの・ちくちく・ドキドキの小説

たかりょー
ちょっと面白い感想だな〜と思って紹介させていただきました。言葉であれこれ述べるんじゃなくて、ほのぼのとかジーンみたいな表現がぴったりな小説。それがきいろいゾウなんですよね。

あなたの転機になる小説かも…

たかりょー
僕もきいろいゾウを読んだことがきっかけとなって、改めて自分の内面を見つめ直しました。というのも、ツマのように醜い部分がいっぱいあることに気づいからです。自分を大きく変えることはできないけど、きいろいゾウが転機になって自分が普段隠してた部分に気づけたのは大きな発見だと思います。

ああ

眠れない夜にぜひ読んで!

たかりょー
僕もぼんさんと同じで、眠らず悶々としていた夜に読んだのがきいろいゾウです。僕の場合は「あっこれ面白い!」ってなってしまって、気づいたら朝の4時でした笑それくらい、強い中毒性を持った面白い小説なんですよね。

多くの人におすすめしたい恋愛小説

たかりょー
これまでたくさん恋愛小説を読んできましたが、初心者の方でにもおすすめできるのがきいろいゾウです。読みやすい上に、最後まで読者の心を離さないストーリー展開は読み応え抜群です。

【まとめ】きいろいゾウは西さん作品のなかでも至極の恋愛小説!

数々の素晴らしい作品を世に出し続けている西加奈子さん。

その中でもきいろいゾウは、あおい並みにかなり恋愛テイストが強い作品です。

とはいえ、「好き嫌い」だけで割り切れるような、単純な恋愛小説ではありません。

女性の複雑な心理、人々の“関係”のなかにひそむ多様な恋愛感、人を思いやりつつも自己の中でコントロールできない愛

きいろいゾウはたくさんの感動と学びのある作品です。

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