最初にPOINT!
・きいろいゾウの簡単なあらすじを知れる!
・きいろいゾウを読んだ人のリアルな感想がわかる!
先日僕はこのようなツイートをしました。
#読了#西加奈子 さんの #きいろいゾウ を読み終えました😊
P267「女のひとはいつも、何かを欲している」以降のツマの言葉が忘れられません僕は男ですが、ほんと女性の心は繊細で複雑なんだな〜とつくづく思いました😌
ある意味、男が単純すぎるだけかもしれませんが笑#読書好きな人と繋がりたい
— たかりょー|読書大好き・映画大好き (@RyoooooTaka) February 15, 2020
きいろいゾウを読んだ僕が、あらすじや個人的な感想をまとめていきますね。
本の黄色いの装丁が印象的で、手に取るとまるで絵本を開くようなドキドキ感がありますよ。
きいろいゾウの基本情報
作品名:きいろいゾウ
著者:西加奈子
ページ数:488ページ
出版社:小学館 (2008/3/11)
スタイル:文庫
ジャンル:恋愛文学
定価:文庫→¥770
きいろいゾウはこんな人におすすめ
・恋愛に苦しんでいる方(彼氏が浮気してないかな?私以外の人を好きなんじゃないかな?と悩んでいる方)
・コミカルで読みやすい感想作品を読みたい方
・人間の奥深くにある感情を描く作品を読みたい方
・なんか知らないけど泣けてくる作品を読みたい方
・愛情についてもう一度考え直したい方
・夫婦の穏やかな生活だけでなく、暗い面・やり過ごしたくなる面までしっかりと描かれた作品を読みたい人
きいろいゾウのあらすじ
夫の無辜歩(ムコさん)と、妻の妻利愛子(ツマ)は夫婦として2人、仲良く暮らしている。
ムコさんは売れない小説家で、昼は老人ホームで働いている。
ツマは過剰なエネルギーに溢れて、感受性が豊か。なんと植物や動物たちの声を聞くこともできる。
夏から冬にかけて田舎で繰り広げられる穏やかだが楽しい日々は「ある出来事」をがきっかけとなって大きな転機を迎える。
そして、ムコさんはツマを1人田舎に残して東京へ向かうことになる。
その理由はムコさんの背中に掘られた大きな鳥のたてょーに纏わる物語に導かれてのものだった。
ツマの視点と、ムコが綴る日記とで交互に語られる夫婦の愛の物語。
きいろいゾウの個人的な感想
グイグイ引き込まれる小説
とにかく素敵な恋愛小説!!
きいろいゾウは一言で、“愛すること”を今一度考えさせられるそんな作品だと思いました。
ツマとムコ、アレチとセイカ、平木直子夫妻、夏目と緑、、、
小説に出てくる夫婦それぞれは、独特の『夫婦としての形や物語』があって、愛を伝える表現方法も多様で、「色々な愛があるんだな〜」としみじみ感じました。
また、大地の初恋、洋子の片想い、お墓の女・ない姉ちゃんの失恋。
これらの出来事を通じて感じたのは、すべての恋愛の中には、“相手への深い愛情”が共通して必ずあるんだ!ってことを少し理解できたような気がします。
そして何より、感性が豊かで愛に溢れるツマの
言葉にすることができない感情
伝え方が分からない不器用さ
子供の心を持ったまま大人になった感性
これがもうほんとに素晴らしくて、素直にあ〜分かるわって共感しちゃいました。
自分を見つめ直す良いきっかけ
きいろいゾウを読んでて思ったのが、「あっこれ僕のこと言ってるかも!」とついつい自分と重ねてしまったことです。
大人になるにつれて、成長する自分自身の心。そして難しいけれど、それ(自分の心)をなんとかコントロールしよう努力すること。
また過去から抜け出すことも・向き合うこともできず、ただ孤独や不安を抱えて過ごす日々。
でもその葛藤を乗り越えて、一人の大人として成長する心情。
これが、僕とすごく重なり合う部分があって、過去の自分を改めて見つめ直すことができました。
絶妙な物語展開
物語としては、田舎ならではのゆったりと流れていく時間軸の中で、『ツマ目線の日常』、『日記を通したムコ目線の日常』、『きいろいゾウという絵本』この3つが複雑に絡み合いながら進展していきます。
そこにバックミュージックのように小説世界を演出しているのが、個性的な人や動植物たちです。
そして小説は中盤まで、あくまで都会から田舎に引っ越してきた夫婦の生活を中心に、彼らを取り巻く人間たちとの関係をほのぼのと温かく描いていますが、物語も中盤を向かえ、後半にシフトしはじめると、これまで微妙なバランスのなかで成り立っていた関係にほころびが見え、少しずつ崩れ始めます。
崩れた先に露わになるのが、「わたし」という個人の内面に潜む汚くて醜い部分。
あるいは『これこそ人間だ』と思わずうなってしまう、わがままで自己中な振る舞いや言動。
日頃、隠している僕たちのイヤな面を、西さんは白日の下に晒してしまいます。
きいろいゾウは物語展開が秀逸で、『読者を飽きさせない小説』だと言えます。
きいろいゾウを読んだそのほかの読者の感想
ツマ←女性の共感度が高い説
UNIQLOのリラコとの色合いが綺麗ー。#そこじゃない
今日は嬉しいことがあったので、小説を少し。
主人公のツマさんは、私の中にいまだにいる少女と近しいものがある。
読むとホッとする。 pic.twitter.com/ox0MLVgB73
— カヤハラ アイ(あいぼん)@ライター&ブロガー (@ai_bon71) May 25, 2019
物語のトーンの高低差がすごい
そうなんだ!「きいろいゾウ」は、田舎の晴れた毎日と現実ズドンの高低差がすごいというか、なんちゅーか、一気に読んだら頭がグワンとした!爆発!あとね、これをどうやって映画化したんだろってすごく気になってる。観なきゃ。
モモ?さぶ?檸檬?全部知らない!読む!タカティは小説が好きなの?— 気の強そうなエリカちゃん (@GSRNHMD) January 17, 2019
ほのぼの・ちくちく・ドキドキの小説
切ないけどあったかい。
ほのぼの・ちくちく・ドキドキ・ざわざわ・じーん
っとさせてくれたそんな小説。
めっちゃよかった! pic.twitter.com/O3VlUcZuDe— りさ@お月と読書をこよなく愛すワーママ🐯 (@risaonesidebook) September 24, 2019
あなたの転機になる小説かも…
きいろいゾウ、わたしの転機になった小説なのです!!わこさんもお好きなの、嬉しいです(*´`*)
— 美那都 (@minatsu372) January 11, 2019
ああ
眠れない夜にぜひ読んで!
昨日の夜はなかなか寝られなかったので小説を読みました。
西加奈子『きいろいゾウ』
(小学館 2008.3.11) #読了 pic.twitter.com/vqKds67X61— ぼん。 (@bon_dayo_) April 21, 2019
多くの人におすすめしたい恋愛小説
@sh1m1yuk1 恋愛小説なら任せて!w一番のおすすめは、「きいろいゾウ」。ここに感想を書ききれないくらいお勧め(^^)
— RK🥮 (@rkdoublecheese) July 21, 2011
【まとめ】きいろいゾウは西さん作品のなかでも至極の恋愛小説!
数々の素晴らしい作品を世に出し続けている西加奈子さん。
その中でもきいろいゾウは、あおい並みにかなり恋愛テイストが強い作品です。
とはいえ、「好き嫌い」だけで割り切れるような、単純な恋愛小説ではありません。
女性の複雑な心理、人々の“関係”のなかにひそむ多様な恋愛感、人を思いやりつつも自己の中でコントロールできない愛
きいろいゾウはたくさんの感動と学びのある作品です。