映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』のあらすじと感想レビューだよ!

▼この記事はこんな内容が書かれています。
1.映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の詳細なあらすじ・ネタバレ結末
2.映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』のキャスト紹介
たかりょー
こんにちは、シネコンスタッフ歴5年・年間100作以上映画をみている、ちょ〜映画好きのたかりょーです。
最近お家時間が増えて、人との交流が少なくなった現在、こんな風に思う人結構増えたのではないでしょうか。
「あ〜心が満たされない」
そんな方におすすめなのが『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』です。
ごく普通のOLとマンションの前で倒れていた不思議な青年と突然同棲生活を始めるというラブストーリーなのですが、なんかおとぎ話のような世界観で、見ていてとても心がぽかぽかしてきたし、なんかピュアな気持ちになれました。
主演は高畑充希さんと岩田剛典さんのお二人です。
この記事では簡単なあらすじと感想、そしてレビューなんかも集めているので、これから観ようかな?と思っている方にはおすすめの記事になっていますよ。
目次

こんな人におすすめの映画

  • なかなか恋人ができずに心が飢えている人→癒しが欲しい!そんな人
  • 心温まる優しい恋愛映画を見たい人
  • おとぎ話のように純粋なラブストーリーを見たい人

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の簡単あらすじ

平凡で孤独な日々を送っていたさやかは、ある日、不思議な青年 樹と出会い半年間の同居する事になります。

樹は野草の事に詳しく、さやかも感化されて野草に興味を持ち始めます。やがて自分に自信が持てるようになり、樹への恋心を打ち明けて二人は恋人同士になりますが、約束の半年が過ぎた時、樹は何も言わずに姿を消してしまいます。

樹は何者なのでしょうか?二人は再会できるのでしょうか?

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の主要キャスト

河野さやか(高畑充希)

不動産会社に勤める平凡な24歳の女性。孤独な自分を「神様は不公平だ・・・」と憐れむ日々を送っていたが、樹と出会い、野草の魅力を知り、仕事に対しても自信を持ち始める。
最初は樹に対する恋心を抑え込んでいたが、女性の影が見え始めると我慢しきれずに嫉妬したり、突然いなくなってしまった樹を探す為に彼のバイト仲間だった女性を尾行したりするなど、一途な面もある。

樹(岩田剛典)

さやかの前に突然現れた青年。苗字も明かさず、半年間の同居生活をさやかに申し出る。
後に有名な華道家 登来柳明の息子で「日下部」という苗字が明かされる。
「土に根付いていない植物は嫌いなんだ」
と植物に対する思い入れが強く、華道家以外の道を歩みたいと思っていた。

竹沢陽平(阿部丈二)

さやかの先輩。実はさやかに恋心を抱いていたが、告白してフラれる。

渡来柳名(大和田伸也)

有名な華道家。樹の父親でもある。子供には自分の見つけて欲しいと思っており、樹が跡を継がなかった事も受け入れている。

山崎誠(ダンカン)

さやかの上司。仕事中のミスや態度が気に入らないと容赦なく責め立てる。

河野典子(宮崎美子)

さやかの母親。再婚して、別の家庭を築いている。

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の詳細あらすじ

あらすじ・ネタバレ1 【同居生活のはじまり】

不動産会社に勤める河野さやかは、平凡な毎日を送っていました。一人暮らしで、変化のない毎日にさやかは嫌気が差し始めていました。

そんな時、アパートの駐輪場で倒れていた若い男性を見つけて声を掛けます。

 

空腹で一歩も動けないという男は
「良かったら俺を拾ってくれませんか?噛みません。しつけの出来た良い子です」
とほほ笑み、その爽やかさにつられてさやかも笑いだしてしまいます。そして、自分の部屋に招き入れてカップ麺を振る舞い、一晩泊めてあげました。

さやかは、その夜の事は突拍子もなさ過ぎて夢だと思っていました。

次の日の朝、さやかは部屋に漂ういい匂いで目が覚めます。昨日の男が朝食にオムレツを作ってくれていたのです。久しぶりに誰かと共に朝食を食べ、さやかは思いがけず心癒される朝を過ごしました。

朝食を食べると男は荷物を背負って出て行こうとします。しかし、誰かと過ごす時間がどれほど心に潤いを与えるかを知ってしまったさやかは、男にもう少しここにいて良いと引き止めます。戸惑いながらも、男―樹(いつき)は半年間ここにいさせてほしいと頼みます。半年後の8月15日は丁度、さやかの誕生日。さやかはその日まで樹が同居する事を許しました。

次の日、樹は荒れていた庭の草むしりをしていました。さやかも手伝います。その時、庭の柵に絡まっていた臭い匂いのする草が「ヘクソカズラ」と言う名前である事を知ります。

さやかが「この雑草にも名前があったんだ~」

と感動していると

「雑草と言う草はありません。草には全て名前がありますー昭和天皇の言葉だよ」

と樹は教えてくれました。

そして平日、樹はお弁当も作ってくれました。帰ると、樹が夕食を用意してくれていました。さやかは銀行でおろしてきた5万円を樹に生活費として渡そうとします。しかし、樹はもっと少なくていいと言います。更にコンビニの夜勤バイトも決めてきて「朝に戻ってきたら、食事とご飯は作っておくよ」と早速出かけてゆきました。

さやかは無機質だった毎日が楽しくなり始めます。

職場で嫌な事があった日、うなだれて歩いていたさやかは商店街で樹と出くわします。樹はさやかの疲れた表情を見て、通りで配っていたカモミールの入浴剤を手渡しくれました。

「頑張れ、さやか・・・って入浴剤も言ってるよ」

段々とさやかは笑顔になり、元気を取り戻してゆきました。

あらすじ・ネタバレ2【野草狩り】

やがて3月になり、バイト代が出たからと樹はお揃いの自転車を買ってきてくれました。二人はさっそく近所の河川敷にサイクリングをしにやって来ました。

そして樹は自慢のカメラセット持参で川のほとりまでやって来ました。何枚か写真を撮り、樹はさやかと共に野草取りを始めました。つくし、フキ、セリ、フキノトウなどを取り、家に帰って料理をしてキャラブキ、セリのおひたし、ばっけ味噌、つくしの佃煮、フキノトウのてんぷらになって夕飯の食卓に並んだのでした。

同居生活を続けるうちに、さつきの中で樹を思う気持ちが育ってきます。

しかし「同居人なんだよね・・・」

と、ふたりの楽しい日々が壊れないように自分に言い聞かせる時もありました。

ある日、職場でお弁当を広げていると、同じ職場の先輩 竹沢に横からいきなりおかずを取られてしまいます。激怒したさやかは外に出て食事を続けますが、弁当箱の下にメモがある事に気付きます。

開いてみると「次の狩りまで、あと五日!」と書かれており、さやかは再び笑顔になりました。

 

やがて、毎週末の「野草狩り」は二人の大切な習慣になってゆきました。

そして、さやかも自分の仕事に自信が持てるようになってゆきました。ある日、さやかは一緒に内見に行った客から強引に食事に誘われますが、断ります。するとその客はさやかの上司 山﨑に「無礼な態度を取られた」とクレームを入れてきました。それを鵜呑みにした山崎は事情も聴かずにさやかを叱責しますが、さやかは山崎の目をまっすぐ見返して

「どうして、いつも私の話を聞こうともしてくれないんですか?」
と言い返し、いつも難癖をつけてくる山崎を黙らせました。

あらすじ・ネタバレ3【恋心の芽生え】

6月、いつもの様に樹と野草狩りをしていたさやかはうっかり足を挫いてしまいます。すぐに樹が足を冷やしてくれたのですが、その時に貸してくれたハンカチが樹の持ち物らしくなく、女性の存在を感じて動揺してしまいます。不安に耐え切れなくなったさやかは、深夜のバイトに行く樹の後を付け、コンビニで働いている様子を眺めていました。すると、同じコンビニで働いている女性と仲良く話し、「日下部くん」と自分の知らない苗字で呼ばれているのを見掛てしまいます。樹にのぞき見ている事に気付かれ

「こんな時間に何してるんだ?」

と言われたさやかは、自分の気持ちをうまく伝える事が出来ずに

「私が何時に何処にいようと、日下部さんには関係ないでしょ」

と嫌な態度を取ってしまいます。樹はさやかの態度に少しだけ腹をたてながらも

「これに乗って帰れ」

と、半ば強引に自転車を貸してくれて「気を付けて帰れ」と見送ってくれました。それでも

「私は樹の事を知らない・・・」

と心のモヤモヤは無くなりませんでした。

そんなある日、さやかは会社の飲み会に誘われます。帰ろうとした時、先輩 竹沢が

「危ないから送ってゆくよ」

と強引に最寄り駅まで付いて来てしまいました。すると、駅の出口で樹が待ってくれていました。さやかは竹沢の事を同じ会社の人と紹介しますが、妙な雰囲気を感じ取った樹は竹沢を追い払ってしまいました。

「意外。さやかって愛想良いんだね」

家に帰ると、樹は珍しく苛立っていました。そして、さやかと言い争いになってしまいます。

「バイト先の女の人からもらったハンカチを見た時、凄く腹が立った」

「さやかが文句言う筋合いないだろう」

「ある!だって、私は樹の事が好きだから」

暫くして、気まずくなったさやかは言った事について謝りますが、樹の機嫌は直りませんでした。

「引き金引いといて、忘れろとか都合のいいこと言うなよ」樹は荒々しくさつきを抱き寄せ、キスをしました。

「もう、これからは同居人とは言わせない」二人はようやく素直な気持ちを告白し、お互いが好きだと認めあったのでした。そして二人は恋人同士となりました。

樹は相変わらず優しく、さやかは満たされた日々をおくっていました。しかし、1日1日と約束の半年が近づいてきていました。その事に不安を感じながらも

「大丈夫、きっと夏を越えて、一緒にまた春を迎えられる」と、さやかは自分に言い聞かせていました。

あらすじ・ネタバレ4【同居生活の結末】

いよいよ8月。15日はさやかの誕生日で、約束の半年です。

仕事から帰って来ると家の明かりは消えていました。心配になって急いで部屋に入ってみると突然明かりがつき、「おかえり。誕生日おめでとう」と樹が野イチゴのジャムを使った手作りケーキと、プレゼントの植物図鑑と共に迎えてくれました。

次の日もお昼は野イチゴのジャムを使ったサンドイッチが用意されていました。さやかは樹がずっといると何も心配していませんでした。

しかし、仕事から帰って来ると樹の姿はありませんでした。テーブルの上には「ありがとう。」とだけ書かれた書置きと、これまでに作ってくれた料理のレシピノートだけが残されていました。

急いでバイト先のコンビニに行ってみますが、既に辞めた後で消息は分かりませんでした。
さやかの日常はあっという間に活気を失い、食事もコンビニで買ったものに戻ってしまいました。

そんな時、以前に樹と一緒にコンビニでバイトをしていた女性(ユリエ)を見掛ます。声を掛けようとしますが、電話中でした。ふと、樹と約束しているのかもしれないと思い、後を付けてしまいます。

ところが、ユリエはさやかの尾行に気付き、警察に駆け込んでしまいました。実は、バイト先だったコンビニからも住所を知りたがっている不審者がいると連絡を受けて警戒していたのです。さやかは、樹の行方を知りたかっただけだと説明しようとしますが、興奮しすぎてうまく伝わりません。

結局、再婚して疎遠になっていた母親に連絡がいき、久しぶりに顔を合わせます。新しい家庭をもった母親に迷惑を掛けたくないと思っていたさやかは、母親に

「大丈夫だから心配しないで」

と繰り返しますが、心に満たされない物を抱えていると見抜かれ

「お正月は、家にいらっしゃい」

と言葉を掛けられて涙を流してしまいます。

10月、先輩の竹沢から食事に誘われ

「どんな食べ物が好きなの?」

と聞かれ

「キャラブキ、セリのおひたし、ばっけ味噌・・・」

と樹と作った料理ばかりを挙げてゆきます。そして、その直後に竹沢に付き合って欲しいと言われますが

「好きな人がいるので・・・」

と断ります。時間が経っても、さやかの心の中には樹しかいなかったのです。

あらすじ・ネタバレ5【忘れられない樹との日々。そして再会】

年が明けて2月。再び野原に様々な野草が生えてくる時期になりました。
さやかは、今年は一人で野草を摘みにやって来ました。去年教えてもらった事を思い出しながらセリのおひたしやばっけ味噌、フキノトウの混ぜご飯を作って食べ
「樹、何処にいるの?またいつ帰るよね」
と心の中で語り掛けていました。

また8月がやって来ました。
ある日、さやかの元に小包が届きます。中身は植物の写真集で、撮影者は樹でした。驚いて写真集の事を調べたさやかは、今日が出版記念パーティの当日であると知ります。
急いでパーティ会場に駆けつけてみると、そこにはスーツ姿で沢山の人に囲まれた樹がいました。
やがて、樹のスピーチが始まりました。
有名な華道家 登来柳明の息子として生まれた樹は幼いころから華道家になるものと思い、人生を歩んでいました。しかし、何か違うと思い、自分の人生を探す為に家を出ました。そして、日雇いのバイトなどをしながら写真を撮り続け、写真家としての道を切り開いたのです・・・

スピーチの途中でさやかは会場を出てゆきました。樹はすっかり立派になり、眩しすぎたのです。
ずっと会いたいと思っていた樹が遠い存在になっていたと知って、寂しいような、切ないような気持ちを抱いてさやかは家に戻ってきました。

すると、駐輪場で樹が待っていました。
「どこ行ってたの?」
「・・・それはこっちのセリフでしょう」
二人は前に一緒に来た河原にやってきました。
「おめでとう、樹。かっこよかった。私、嬉しいよ。一緒にいられなくても・・・」
「会場に来てたの?スピーチ、最後まで聞いてくれた?」
実は、さやかが会場を出て行った後、樹はさやかに対する想いを語っていたのです。

さやかと一緒にいて、樹は中途半端ではいられないと実感したのです。そして、ちゃんとした自分になるために樹はさやかの前から姿を消したのでした。
「有名な華道家の跡取りではなく、只の雑草好き、雑草好きを極めた男になるって、そう決めた」
そしてさやかの方に向き直り
「さやかの隣にいる、雑草好きの男でいさせてよ」
とプロポーズしたのでした。さやかは微笑みながら
「雑草と言う草なんかない」
と答えて二人は抱き合ったのでした。
数か月が過ぎ、さやかが職場でお弁当を広げていると、後輩の女子社員が
「お料理、上手なんですね」
と話しかけてきました。
「これは旦那さんが作ってくれるの」
と笑うさやかの指には、結婚指輪が輝いていたのでした。

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の主題歌

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の主題歌は歌手のFlower さんが担当されています。

曲名は「やさしさで溢れるように」

ちなみに人気歌手JUJUさんの名曲「やさしさで溢れるように」をカバーした楽曲です。

優しいメロティーに力強い歌詞が特徴の曲です〜

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の感想

(まとめ)
不思議な青年との出会いから始まるピュアなラブストーリーです。

笑顔が素敵なでやさしそうな岩田剛典さんと、大人しいけれど実は芯の強そうな高畑充希さんは樹とさやかにピッタリの配役だったと思います。

様々な野草が作品中で紹介され、勉強になりました。また、それらが美味しそうな料理になり、それを向かい合って食べる二人の幸せそうな表情は本当に素敵でした。

樹と出会い、恋をした時の楽しそうさやか、樹がいなくなって動揺する悲しいさやか、どちらもその純粋で一途な表情が胸に刺さりました。心に染みる、おとぎ話のように純粋なラブストーリーを見たい人にお勧めの一作です。

のレビュー

https://twitter.com/BSaBqHAqDJqv313/status/1352471647907835909

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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