映画『ロマンス』のあらすじ・結末ネタバレ!大島優子主演のロードムービ

▼この記事はこんな内容が書かれています。
1.映画『ロマンス』の詳細なあらすじ・ネタバレ結末
2.映画『ロマンス』のキャスト紹介
たかりょー
こんにちは、シネコンスタッフ歴5年・年間100作以上映画をみている、ちょ〜映画好きのたかりょーです。

『ロマンス』は2008年に公開されたです。

本作を一言で説明するなら「疎遠となった母親を探すロードムービー」

映画のストーリーとしては、小田急電鉄の特急ロマンスカーで売り子として働く女性が、思い掛けない出来事をきっかけに、胡散臭い中年の男と短い箱根旅行するお話。

主演の大島優子さんと助演の大倉孝二さんふたりの掛け合いがとても絶妙で、楽しく映画を鑑賞できると思います。

本作の監督は「百万円と苦虫女」や「ロマンスドール」、「四十九日のレシピ」「さくらん」「ふがいない僕は空を見た」などで有名なタナダユキさんです、

目次

映画『ロマンス』の簡単なあらすじ紹介!

新宿⇔箱根間を往復する特急ロマンスカーで移動販売員として働くアテンダント北條鉢子。

鉢子は社内のサービスコンテストでも表彰されるほど仕事は抜群にこなす。

販売成績はいつもトップ。

そんなある日、鉢子は万引きをきっかけに映画プロデューサーの桜庭と出会う。

そして彼に何年もあっていない母親からの手紙を読まれることに。

手紙の内容を知った桜庭は、鉢子に箱根の街を捜すことを提案。

鉢子は母親を探すために、1日限りの不思議な小田原・箱根の景勝地を巡る小さな旅が始める。

映画『ロマンス』のあらすじ詳細

それでは以下にて、映画ロマンスのあらすじを詳しく説明していきたいと思います。

ストーリーの構成としては以下の通り。

1予期せぬ降車

2母親探しの旅スタート

3距離を縮める桜庭と鉢子

4桜庭と鉢子、二人にとっての旅立ちの日

それぞれ説明していきますね。

あらすじ1【予期せぬ降車】

ロマンスカーの車内販売員として働く北篠鉢子。目的地があって、帰ってくる場所もあるから電車はいいと思う鉢子。その一方で、自分自身は迷ってばかりだと感じています。

出勤前の朝、一緒にいる彼氏の直樹はいつものようにお金を貸してと鉢子に言います。お金を置いて家を出た鉢子は、郵便箱に手紙が届いているのを見つけます。職場に着いた鉢子は、その手紙を持ってロマンスカーに向かいます。

てきぱき働く鉢子は同僚の久保のミスもカバーします。なかなか上達しない久保はコネで入社した社員。人柄は良い久保が早く慣れて欲しいと願う鉢子です。休憩中、鉢子は持ってきた手紙に目を通し、読みながら「何よ、今更」と嫌味を込めて呟きます。

仕事に戻り車内販売をしていると、客の男性が万引きするのを見かけ、鉢子はきつく問いただします。降車して走って逃げようとするその男を鉢子は追いかけ捕まえるが、鉢子を置いてロマンスカーは発車してしまいました。結局、男の万引きは見逃され、鉢子は不満な思いをぶつけます。

電車を待つ鉢子のそばに、万引きした男が再び現れ、話しかけてきます。彼の名前は、桜庭洋一。手紙を破って近くのゴミ箱に入れた鉢子がトイレから戻ると、桜庭がその手紙を拾って元の形に戻して読んでいました。様子が変な鉢子のことが気になったから取った行動だと桜庭は説明し、手紙の主は死にそうなのではないかと言います。手紙は鉢子の母親からのものでした。

あらすじ2【母親探しの旅スタート】

鉢子が幼い頃、両親は離婚し、父親が家を出て以来、母親のもとには男の出入りが激しくなりました。母親が同じ学校の上級生の子の父親と付き合った際には、鉢子の母親のせいで離婚危機だと上級生の子に言われ、鉢子まで責められました。鉢子にとって家族の大切な思い出といえば、両親が離婚する前にロマンスカーで箱根に行った家族旅行でした。手紙の中で母親も、その家族旅行が楽しかったと綴り、大切に思っていた人に振られて傷心中の母親は、その場所に行くと手紙に書いていました。

些細な選択で二度と会えなくなる人もいると言って、桜庭は鉢子を連れて鉢子の母親を探そうと言い出します。こうして、レンタカーを借りて、母親探しの旅を始めます。
桜庭と鉢子は、昔家族で箱根旅行をした時に訪れた場所を巡ることにします。しかし、その前に、スカートの裾が破けていた鉢子の服を買いに行きます。買い物中、マイ・フェア・レディみたいだと話しかけてくる桜庭は、お金を持ってきていない鉢子に代わりお金を出します。

小田原城に向かう二人。土地に詳しい桜庭は、過去に映画プロデューサーとして働いていた時に、映画のロケハンで来ていたから詳しいのだと説明します。天守閣に登った鉢子の耳に、「北條鉢子のお母様、天守閣にお越しください」とアナウンスが流れます。探す効率がいいからと言う桜庭の案でした。しかし、母親は来ませんでした。

あらすじ3【距離を縮める桜庭と鉢子】

次に二人は登山鉄道に乗ります。車窓から外を眺めながら、家族旅行中に両親がまだ仲良かった頃を思い出す鉢子。桜庭と鉢子が黒たまごを食べている時、桜庭は急に娘の話をし始めます。桜庭の娘は9歳で、妻とは離婚しているため2年近く会っていないと言います。

お土産品店に行った鉢子は、名前入りキーホルダーコーナーで、昔、母親が「鉢子」のキーホルダーを必死に探していたことを思い出します。珍しい名前のため結局見つかりませんでした。家だと仲が悪いにも関わらず、旅行中は仲の良かった両親を見て、幼い鉢子は、旅行が続いたら良いのにと思っていました。

芦ノ湖近くのススキが茂る小道を歩く桜庭と鉢子。鉢子は、家族で歩いた日を思い出します。歌を口ずさみながら楽しむ母親は、旅行が終わるのが寂しいと言っていました。そんな母親に幼い鉢子は、来年も来ようと言ったのでした。

鉢子は、もういい、東京に帰ろうと、高校を卒業して以来会っていない母親を探すことを諦めた気持ちを桜庭に伝えます。しかし、桜庭は東京に帰りたくないと言って、もう少しだけ付き合ってくれと頼みます。二人の旅は、もう少し続くことになりました。

箱根の土地を巡りながら、桜庭は映画プロデューサーをしていた頃の話を鉢子にします。どの作品も成功していないが、また作りたいと言う桜庭。昔、旅行の最後に富士山を見たことを思い出し、二人は夕日を見てから帰ることにするが、生憎の曇りで綺麗な景色は見られませんでした。しかし、桜庭は、心の目で見よう、と面白いことを言い出し、笑う鉢子は目を閉じて綺麗な景色を想像します。

その後、駅に向かって車を走らせるが、道に迷って終電を逃し、結局ホテルに辿り着きます。別の部屋を取ろうとするが、空いている部屋が無く、同じ部屋に泊まることになります。鉢子は桜庭に絶対に何もするなと念押しするのでした。

夜、桜庭は映画プロデューサーとして働いていた頃を思い出します。熱く語って出資を得たものの、映画は売れず、出資者の怒りを買ったこと。一方、鉢子も幼い頃、母親と食事に行った出来事を思い出します。アザを隠すためサングラスをかけた母親は彼氏と別れた話をしながら、皆どっか行っちゃう、鉢子はどこにも行かないでママのそばにいてね、と言うのでした。

母親のことを馬鹿な女だと言いつつも涙を流す鉢子。そんな鉢子を抱きしめる桜庭だが、自分の情けない現実を考えて落ち込み始めます。最後の作品を成功させて妻と娘を取り戻そうとしていた桜庭。それも失敗し、適当に選択してロマンスカーに乗り、一日だけでも現実を忘れたかったと桜庭は打ち明けます。

ネタバレ結末【桜庭と鉢子、二人にとっての旅立ちの日】

翌日、車に戻って駅に向かう二人。桜庭は、今日は鉢子と自分の旅立ちの日だと言って、「いい日旅立ち」を歌い、つられて鉢子も歌います。
東京に戻り、鉢子は桜庭に別れを告げます。その時、桜庭は「鉢子」と名前の入ったキーホルダーを渡します。いつか妻と娘にも渡せるといいね、と鉢子は伝えます。元気で、と言って別れる二人。

日常に戻り、車内販売員として再び働く鉢子。ポケットには桜庭からもらったキーホルダーがあります。通路を歩いていると、車内から「いい日旅立ち」を口ずさむ女性の声が聞こえ、見ると母親の姿でした。母は、鉢子に気づかずコーヒーを注文し、鉢子は笑顔で対応するのでした。

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この記事を書いた人

読書好きブロガー。とくに夏目漱石が大好き!休日に関連本を読んだりしてふかよみを続けてます。
当ブログでは“ワタクシ的生を充実させる”という目的達成のために、書くを生活の中心に据え(=書くのライフスタイル化)、アウトプットを通じた学びと知識の定着化を目指しています。テーマは読書や映画、小説の書き方、サウナ、アロマです。

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