1.映画『脳内ポイズンベリー』の詳細なあらすじ・ネタバレ結末
2.映画『脳内ポイズンベリー』のキャスト紹介
『脳内ポイズンベリー』は一言で「ちょっと変わった世界観をもつ恋愛映画」です。
具体的には、
・心理描写を頭のなか=脳内に住まう男女・老若男女が会議という形で進めていく
・でも誤解やすれ違いで気持ちがめっちゃもやもやする恋愛王道系パターン
こんな内容になっています。
一風変わった世界を体験しながらも、ドキドキの世界観を体験したい方はぜひ『脳内ポイズンベリー』をみてください。
脳内ポイズンベリーのあらすじ
それでは本題の脳内ポイズンベリーのあらすじについて解説してきますね。
全体を4分割したのが以下通りです。
あらすじ01【彼女の脳内】
あらすじ02【世間と自分が思う年齢】
あらすじ03【過去と今】
結末【大事なことは】
それぞれご説明しますね。
あらすじ01【彼女の脳内】
櫻井いちこは執筆の仕事をしている。
彼女の言動を左右しているのは脳内にいる五つの感情である。
吉田(理性議長)、石橋(ポジティブ)、池田(ネガティブ)、ハトコ(衝動)、岸(記憶/記録係)はそれぞれの意見を出し合い、日々脳内会議が行われている。
とある日、いちこがペンダントを落とし、拾ったのは23歳フリーターの早乙女亮一だった。
早乙女のことを少し前の飲み会で見かけていたいちこは、密かに好意を寄せていた。
まさかの最下位に声をかけるか迷ういちこ。
脳内では五人が絶賛会議中である。
多数決で声をかけることになったが、そもそも早乙女はいちこのことを覚えていなかったのだった。
ショックを受けるいちこだったが、どうにか話題を振るも盛り上がりにかける。
見兼ねた記録係の岸が記録映像から早乙女は部屋が汚いという情報を得た五人は、どうにか早乙女の部屋へ行くよういちこを誘導するのだった。
部屋を掃除中、女性もののピアスを見つける。
やはり彼女がいるのだと落ち込むいちこ。
脳内で池田は嘆き、過去の人かもと前向きな石橋。
石橋は早乙女の連絡先を聞き出そうと会議になる。
しかし突如脳内会議室に第六の感情、黒い女・イチコが登場し五人を眠らせてしまう。
その他の感情を無視し、イチコは早乙女に迫り、一夜を共にしてしまうのだった。
翌朝、激しく動揺するいちこと脳内の五人。早乙女のことをそのままにその場から逃げ出してしまう。
あらすじ02【世間と自分が思う年齢】
一週間後、いちこは30歳を迎え友人の礼子からお祝いをしてもらうことに。
自分は30歳を迎えたというのに礼子は結婚をして娘もいるのだと比べてしまい、なんとも複雑な心境のいちこ。
礼子は越智という編集者の話をする。
彼は早乙女の同級生の兄だった。
越智はいちこの本を出すことに意欲的で、小説の話題性のためにもと何かと誘ってくるものの、衝動のハトコから見れば、ときめかない男性だった。
出版社からの帰り道突如いちこの前に早乙女が現れる。
たった一度関係を持っただけで恋人面してしまいそうで戸惑ういちこ。
そんないちこに、僕たち付き合うことになったんじゃないの?と告げる早乙女。
彼女がいるのではと問い詰めるも、早乙女は否定し、二人は付き合うことになる。
脳内ではハトコが飛んで喜ぶが、対照的にそんな訳ないと疑う池田。
ふと早乙女から、年齢を聞かれ伝えると、ないわと一言。
ひどく落ち込むいちこと脳内の五人。
逃げ帰るいちこのももに早乙女から電話が入る。
おばさんになんか用?と喧嘩腰のいちこだったが、なんで怒っているのかわからないと告げられる。
二人は再度会って話をするが、そこに突如早乙女の元彼女が現れ、現場は修羅場と化す。
呆然と見つめるいちこ。
元彼女が去った後、早乙女はいちこに、若く見えるという意味で言ったんだと釈明するも、脳内会議では何かと問題が多い早乙女のことは頭の隅に追いやり、仕事に邁進しようと意見が固まる。
あらすじ03【過去と今】
後日越智はいちこを取材に行こうと誘い、二人はドライブに出かける。
そこで越智いちこの小説の主人公を幼いと指摘する。
その時いちこの脳内では黒い付箋のページが開かれていた。
いちこには過去婚約した相手がいた。
しかし相手には浮気相手がおり、なんと浮気相手が妊娠していたのだった。
いちこは自身は冷静でいて、彼に判断を委ねたが、相手には思いが届かずいちこを捨て、浮気相手を選んだのだった。
それからというもの自分は駄目だと悪い方向ばかり考えてしまうと話すいちこを見て越智は突然キスをする。
脳内はパニック状態に。
越智の行動に騒ぎまくるが、とりあえずキスのことはスルーしようと結論付く。
後日心揺れるいちこのもとに早乙女が訪れる。
いいムードの二人だったが、越智とのデートはどうだったかという礼子からのメールを早乙女が見てしまい一気に険悪ムードに。
礼子はしきりに越智を勧める。
年齢も近く、30歳女性からすると越智の方がいいのではと脳内でも会議が行われる。
いちこは一ヶ月連絡が来なかったら早乙女と別れると心に誓う。
そんな中いちこの本が完成した。
越智からお祝いしてもらい他愛ない話をしていた最中、結婚を前提に付き合おうと言われる。
いちこは早乙女と付き合っていることを明かすが、越智は自分は早乙女には敵わないとまるで過去に何かあったと言いたげに話す。
越智には過去好きな女性がいたがその人は既婚者だったため諦めたが、早乙女はその既婚者と不倫関係になり相手の家庭を壊したことがあるといちこに伝える。
越智のイメージが段々と黒くなる脳内の五人。答えはすぐにじゃなくていいから考えて欲しいと告げ去っていく。
結末【大事なことは】
いちこの本は上々の売り上げで、多忙な日々を過ごしていた。
しかしその間にも早乙女から連絡が来なかった駄目だと、いちこは別れのメールを送る。
その後も早乙女から音沙汰なく過ごしていると、越智から一本の連絡が。
いちこは早乙女と別れたと告げる。
これから告白しにいくと言われ、越智を待ついちこのもとになんと早乙女から連絡が。
やり直したいと告げる早乙女の言葉に心揺れるいちこと脳内。
心に誓ったはずなのにこうも簡単に崩れてしまう気持ちに愕然とする吉田の前になんと第六の感情イチコが現れ、五人を眠らせ早乙女を選んだのだった。
その後穏やかな日々を過ごす二人だったが、早乙女のことを気にして次作のことや作品の映画化のことも言い出せずにいるいちこ。
一緒にいながらも気を遣い、徐々に距離ができ始める。
そんな中映画化の話を早乙女は偶然会った越智から聞いてしまう。
案の定機嫌を損ねてしまう。
脳内ではこのままじゃ幸せになれない!と石橋。
ハトコはやっぱり早乙女が好きと言ったりと脳内は今までになく言い合いになる。
吉田は、自分の一部を殺してまで早乙女といるのはいいことじゃない。
大事なのは誰かを好きなんじゃなくて、誰といる自分が好きなのかだといい、早乙女と別れる決断を下す。
いちこは早乙女に、あなたのことが好き。
だけどあなたといる自分が嫌いと告げる。
自分の感情を押し黙り無理して好かれようとしなくていいんだと、どこか吹っ切れるいちこ。
脳内にある黒い付箋のページも剥がれ、過去の決別し、これからきっと訪れる出会いに期待しよう。
いちこは少し自分に自信をつけたのだった。